20190726 富士登山競走(の応援)
富士登山競走との出会いは2012年です。以後7年連続で参加していました。
もはやルーティンワークと言っても過言ではない大会なのですが、今年は前日受付に変更されたことと、昨年秋ごろに発生した山頂付近の崩落事故の影響でレースに支障が出るおそれがあることから、エントリーを見送ることにしました。
そんな中、サロマ湖ウルトラマラソン以降、雨にかまけて基本的に堕落した生活を送っていた私でしたが、富士登山競走当日(金曜日)の休暇を取得できそうだったので、急遽"富士登山ついでに富士登山競走応援ツアー"を思い立ちました。
木曜日の仕事を定時で終えてから、22:25バスタ新宿発のバスで富士山駅入り。そこから富士登山競走のコースをなぞり、山頂にて優勝の瞬間に立ち会い(ついでに友人の応援)、その後御殿場口へ下山するという我ながら完璧なプランニングです。
決行当日、応援ツアーに同行予定だったメンバーがバスタ新宿にて手違いでバスに乗り遅れてDNSという事件が発生したものの、金曜AM0時過ぎに予定通り富士山駅に到着し、コンビニで買い出ししてからスタート。
不気味に浮かび上がる金鳥居が出迎えてくれます。朝には3000人を超えるランナーがここをくぐって山頂を目指すわけです。富士山方面を見上げると、星空と共に富士山の山小屋と登山者の灯が煌々と輝いていました。
富士浅間神社を過ぎて、中ノ茶屋までひたすら一直線のロード。レースだと結構あっという間の区間ですが、ヘッデン頼りの歩きだと果てしなさハンパないです。景色の変わり映えがなさ過ぎて猛烈に睡魔が襲ってきます。目を閉じて蛇行しながら歩く時間も増えていく。。
馬返しで遂に眠気の限界を迎え、トレイル脇の木陰にマットを敷いてごろ寝。私、山頂まで辿り着けるんだろうか。
30分ほど経った頃に寒さで目を覚まします。いかんいかん、前に進まねば。再びヘロヘロと登っていきます。
四合目あたりで空が明るくなり、五合目の佐藤小屋に到着したのは富士山駅をスタートして4時間30分を経過した頃でした。うん、これ山頂間に合わないね(笑)
山頂で応援することは断念しましたが、それでも少しでも高いところで応援するべく佐藤小屋を出発したのですが、結局五合五勺にある八角堂で行き倒れました。もうダメだ、気持ち悪い、帰りたい。。。
佐藤小屋に到着した時は晴れていて山頂も綺麗に見えていたのですが、この日は台風が近づいてきているということもあって、天気が目まぐるしく変わり、雨が降ったり止んだり。
八角堂の屋根の下でのんびりカップラーメンを食べながら雨宿りしていたら、山頂コースに出走する友人から連絡が。
安心してください。私はまだ五合目にいますよ・・・
というわけで想定外の五合目応援となったわけですが、せっかくならトップ選手が走って登ってくるところを見てみたいと思ったので、ゴール手前のトレイルにて待機することにしました。ここなら基本一列になるから友人も見つけられそう。
レースがスタートして1時間10分を過ぎたあたりで先頭の選手が登ってきました。ルイ君じゃなくて東農大の山田選手だ!軽やか!はえー!
ルイ君は1分遅れくらい。昔より上半身デカくなった?カモシカのような走り。
進撃の五郎谷選手が3位。
個人的に一番印象に残ったのは4位のマティス選手。力強さというより、ロボットみたいに淡々と脚が動いていた。
トップ選手だけ見ても登り方に違いがあって面白かったです。
そして、後方になるにつれてだんだんと登るペースが落ちてきて、走って登ってくるランナーの割合も少なくなり、そのうち団子状態でカオスに。応援しながら団子の中から知り合いの顔を識別するのは結構大変な作業です。ランナー側はとにかく必死なので、応援する側が見つけてあげないとスルーされてしまいますしw
先頭から最後尾まで拍手しすぎて手が赤く腫れあがるくらい応援したところで、今度は五合目コースの選手が駆け登ってきました。(正確には五合目のトップが追い抜いてきます)
今度は五合目コースの選手を応援をしなきゃいかんのか・・・もう手が痛いですw
下山中に丸太に足を滑らせて転倒・負傷する事案が発生した以外は、無事に選手全員を見届けて吉田口に戻りました。
帰りは狙い通りありがたいことに友人の車に乗せてもらって帰路につきました。
思っていたよりハードな1日になりましたが、富士登山競走の応援はなかなか楽しいものでした。また機会があれば是非実行してみたいと思います。
そして来年は、再び選手として走りたい。山頂で見る景色はやっぱり格別ですから。
データから紐解く富士登山競走2018
2018年の富士登山競走(山頂コース)のデータを整理したまま一年経過してしまったのですが、せっかくなので掲載しておきます(笑)
①スタートブロック別の関門通過率・完走率
全体の完走率は43.3%と例年と比較して厳しい結果でした。Cブロックは五合目関門(2時間15分)時点で34.2%しか生き残れていません。
②スタートブロック別の完走タイム
次に、完走者にフォーカスを当てて平均タイムを算出しました。Aブロックの超人クラスタについては私には縁がないので無視するとしてw、完走ラインを見てみます。
やはり目を付けるべきは五合目関門ですかね。Cブロック(51人)の平均通過タイムが2時間5分を切ってます。今年のレース環境(気温・砂礫の乾燥・渋滞など)に因るものなのか、注視しておくべき指標かもしれませんね。特に渋滞が主な要因だったりすると、渋滞に巻き込まれないように(または渋滞を見越して)、前半で時間を稼ぐレース展開が求められることになります。
③五合目通過タイム別完走率
五合目通過タイムにフォーカスを当ててみます。上記②で"2時間5分"という指標が見えたので、もう少し深掘りしてみました。
やはり2時間5分(台)を超えると、完走率が著しく低下していきます。10分超えるとかなりシビアな結果です。
④馬返し通過タイム別完走率
馬返し通過タイムから完走率を見ると、1時間5分台あたりが分岐点になるでしょうか。
今回五合目関門の位置が変わり、渋滞が緩和された代わりに距離が微妙に延びていますので、その影響に因るものなのか、来年以降注視していきたい結果です。
20190701 大雪山
"せっかく北海道まで来たんだから、山登らないとダメだよな・・・(使命感)"
サロマ湖ウルトラマラソンの死闘(重要)を終えた翌日、我々一行は大雪山の麓、旭岳温泉に降り立ちました。
網走湖から4時間233kmの移動。サロマ翌日に何やってるんだろう。
天気はあいにくの小雨模様というか雲の中にいる感じ。移動中も時折強い雨に見舞われたりしましたが、「まぁとりあえず登ってみるべ」ということでロープウェイ駅へ。
何も見えん
姿見駅から山頂を目指して歩き始めます。山を登る分には筋肉痛問題なしですね。下山が怖い・・・
めっちゃシューシュー言ってる!残雪とのコントラストも素敵。
しばらく登っていくと、完全に雲の中。
・・・。
まじで何も見えん・・・w
小走りで下山。火山だけあって、富士山っぽい雰囲気ですな。
暇なので遊歩道を散策して帰りました。
チェーンアイゼン持っていましたが、出番なかったです。
エゾノツガザクラ
「こ、これがカムイミンタラ・・・(感動)」、とはならなかったので、また登りに来ようと思います。w
20190630 サロマ湖ウルトラマラソン
今年のサロマ湖ウルトラマラソンは当初危惧していた高温(39℃とか)までは至りませんでしたが、それでもなかなか暑く厳しいレースでした。
◼︎結果
12:58:16
・・・きわどい!
◼︎サロマに向けたトレーニング
100kmウルトラマラソンに向けて、ロング走は結局一度もできず、ほぼ帰宅ランのみという練習量でレースに臨むことになりました。苦戦するだろうな・・・とは予想していましたが、本当に苦戦しました。
ちなみにレース前日に食べた海鮮定食と湧秀牛ステーキがめちゃくちゃ美味しかったです。もうお腹パンパン。
◼︎START→54km
曇りで涼しい快適なコンディションの中、100kmの道のりがスタート。前日のカーボローディング調整をミスったのか、スタートからペースが全く上がりません(笑)
当初のプランではキロ6で押していくつもりだったのですが、感覚を信じて辛くないペース=6分45秒/kmで進むことになります。(この判断はどうだったんだろうなぁ・・・)
序盤は順調でしたが、40kmを過ぎたあたりから陽射しがかなり強くなってきて、身体がしんどくなってきました。エイドにあったスイカに塩をたくさん掛けてもらって、しばらく腰を下ろして小休止したりしつつ、とにかくデポバッグのある54kmを目指します。
デポバッグにはミルクプロテインとレッドブル、あと帽子に装着する日除けスクリーンを入れてありました。正直ここまで晴れるとは思わなかったのですが、備えあれば憂いなしとはこのことですな。。。
※マシュマロマンと写真撮ってもらいました。暑い中ご苦労様です。
◼︎54km→FINISH
気を取り直してリスタートしてから順調に進んでいたのですが、60kmを過ぎたあたりで「あれ?もしかして結構時間ヤバイのかな?」ということに気付きます・・・(遅)
気持ちは焦っているものの、焦りとは裏腹に正比例するように脚がしんどくなっていき、80kmからのワッカ区間で遂に足裏が着地をするたびに悲鳴をあげて、1kmと連続して走れない状態に。
残り20kmをキロ9分で進めば間に合うという事実は、私の頭の中にあるスーパーコンピュータの演算結果から明らかなのですが、走り続けることが困難になっているので1kmラップを確認して「よし、この1kmで30秒貯金作ったぞ!」とか「あぁ!キロ9分オーバーしとる!」などと一喜一憂しつつ、とにかく必死に走りと歩きを織り交ぜて進みました。
ここまできて制限時間オーバーなんて有り得ない!
何のためにオホーツクへ来たんだ!
サロマンブルーのランナーに付いていけ!
はたからみるとキロ9分というスピードでの世界なので、かなり酷い光景な気がしますが、周りを見渡せばみんな辛そうで、笑ってる人など見当たりません。みんな必死にもがいてるんだな。
美しいワッカ原生花園の中を進んでいるが、正直景色を楽しむ余裕なんてない。対向ランナーの顔を確認する気力もなく、ただひたすら地面と向き合って腕と脚を前に出し続ける。
こうして残り3kmで29分。ここでようやく完走を確信しました。ここからキロ9分ペースで進んでも2分の貯金を確保しており、仮にビハインドを背負ったとしてもラスト1kmであれば力を振り絞ればどうにかなるだろう。そんな算段で長い長いワッカ区間を終え、無事フィニッシュ地点に辿り着いたのでした。制限時間1分44秒前の完走。
なお、走っていた当人は知らなかったのですが、応援naviのフィニッシュ予想タイムは50kmあたりからずっと制限時間をオーバーしていたらしい。w
本当に痺れるレース展開でした。。。
まぁそもそもの元凶(?)は練習量不足にあるとはいえ、現時点での全力を出し切った良いレースだったと思います。
一方で、制限時間ギリギリにフィニッシュするというのはドキドキハラハラなスリルがあって、裏返すと危うい中毒性を持っている気がします。このあたりは少し思うところがあるので、別の機会に記事をまとめようかなと思っています。
余談ですが、フィニッシュ後にアイシング用の氷を配っていて、「お!これは助かる!」と両腿にしばらく載せていたら、猛烈な寒気に襲われて身体がガタガタ震えてきて大変な思いをしたのはここだけの話・・・
熱中症対策
5月最終の週末は毎年恒例行事となっている山中湖ロードレース。
土曜日は別荘(※私のものではない)でBBQをして、翌日のハーフマラソンに臨むというのがルーティンになっています。
そんな感じなので当然タイムが出るわけもなく、毎回完走するのがやっと・・・「標高1,000mの高所」「猛暑」「厳しいアップダウン」「二日酔い」の四重苦が我々を苦しめる凶悪なレースがこの山中湖ロードレースです。(四重苦についての異論は認めます)
今年は「猛暑」という点で特に厳しかったように思います。レース中に倒れている人を多く見掛けましたし、ニュースによると5人が救急車で運ばれたとか…
これは他人事ではなくて、自分なりに出来る限りの対処をしたつもりだったにもかかわらず、レース後は身体の芯に熱が籠っている感じだったので、自分もいつ熱中症で倒れてもおかしくない状況だったのだと思います。
そんな山中湖ロードレースを終えて一抹の不安を抱えています。
この日、サロマ湖では最高気温39.5℃を記録したとか。もう意味わかんないですが、6月末のサロマ湖ウルトラマラソン当日だったらと思うと(逆に)鳥肌立ちますw
鳥肌立つだけで完走出来ればいいのですが、そんなわけないし、現実問題として十分にあり得る状況なので、どうにか無事に帰ってこれるように熱中症対策はしっかりと考えておこうと思いました。
というわけで本題ですが、熱中症対策という視点で、少ない経験ながら整理してみました。とはいえ、実際に酷暑になってしまったら対応できる自信は全くありませんが。(あとは自分の判断と運に託します)
他に対策出来ること、経験則があれば教えてください。
◼︎レース前にやること
- 速く走れるようになる
元も子もない。レース時間が短くなれば、結果的に陽に当たる時間が短く済むので熱中症のリスクを下げることが出来ます。が、時すでに遅しなので諦めます。
- 汗をかける身体にする
汗は体温を調節する役割も担っています。サウナ練等で身体を慣らしていこうと思います。
- レース当日の体調を万全にする
これですべて決まると言っても過言ではないかもしれません。食事・睡眠はしっかりと。
◼︎レース中の装備
- 風通しの良い帽子と二等兵みたいな日除け
直射日光は出来る限り避ける。あと頭に熱が籠ると判断が遅くなりがち。見た目とかどうでも良い。
- サングラス
目は疲れる。
- 日焼け止めクリーム
長丁場のレースなので、レース中も塗り直すくらいの気持ちが必要かもしれません。
- タンクトップ
身体に熱が籠らないように風通しの良さは大事。あとシャツを濡らした時に乾きやすい素材にすると気化熱効果で涼しくなる気がします。(気がするだけかもしれない)
- アームカバー
これも濡らすといいです。
- ネックカバー
二等兵帽があれば要らないかも。これも濡らして使います。
- 塩サプリ
体内の塩分濃度はとても大事らしいので、常に舐めながら走るくらいの意識で。
- ハンドボトル
エイドに水があるとは言え、常に身体に水を掛けながら進みたいところ。水分補給というより、そっちの目的が大きいです。
- 日傘
半分ネタですが、ウルトラマラソンのペースであれば、実はアリなんじゃないかと。傘の重さというデメリットを補って余りあるメリットがありそう。
◼︎レース中にやること
- 被り水
エイド毎に水を被るくらいの意識で。出来れば身体ごと水に浸かりたい。w
- 氷
エイドに氷があれば積極的に貰う。バフ等で氷を包んで首を冷やしたり、アームカバーに突っ込んだり。
- ペース配分
頑張らない。オーバーペースは死。(最近よく言ってる気がする…)
- リタイアの判断
早めに。ヤバいと思った時には既に遅いかもしれません。(最近リタイア癖が付いてるので、この判断は得意です)
当日暑くなりませんように…(懇願)
20190501-05 四国Trip
GW後半は四国へ行ってきました。
飛行機とレンタカーは早めに押さえてあったのですが、「あれ?そういえば宿取ってなくねぇ?」と気付いた時にはもう高級ホテルすら満室になっており、4泊5日の宿無し旅行が確定したのであった。。。まぁ車とテントさえあればどうにでもなりますが。
そんなわけで令和元年初日、我々は高知龍馬空港に降り立ち、四国の山を満喫してきたのでハイライトで。
◼︎Day.2 伊予富士
高知からひたすら車で北上し、瓶ヶ森林道(a.k.a. UFOライン)に登山口があります。このUFOラインは、石鎚山系の標高1400mあたりを繋ぐ道路で、ツーリングとかで有名らしいです。
既に標高1400mなので、サクッと登れて雄大な景色を味わえるのでいいですね。さぁ、さっさと次へ行きましょう。
◼︎Day.2 瓶ヶ森
伊予富士から下山して、引き続きUFOラインを進みます。ちなみにこのUFOラインがなかなか曲者でして、道路の幅が狭いのですれ違いに気を遣います。少し運転がうまくなった気がする…(実はこの後に行った四国カルストの山道の方が強烈で涙が出たのですが割愛)
さて、というわけで瓶ヶ森登山口に到着しました。ここもサクッと登れる良い山です。伊予富士よりはちょっと登ったきがします。景色は、まぁそんなに変わり映えしないですね(笑)
下山したら既に夕方近かったので、1日3座ハイキングは断念して、翌日石鎚山へ。
◼︎Day.3 石鎚山
土小屋登山口から石鎚山を目指します。
こんな鎖場は初めて。結構必死。。。
ちゃんと迂回路も設定されているので、子供連れも多かったです。
天狗岳は混んでるし、眺めるだけでいいやーということでここで折り返し。天気に恵まれて素晴らしい山でした。
◼︎総括
伊予富士、瓶ヶ森、石鎚山と3座を巡ってきたわけですが、いずれも景色が素晴らしく、今度はテント担いで縦走したいですね。
予定では四国が誇る百名山の一角、剣山・三嶺も入れていたのですが、予想以上に運転が疲れたのと、このままだと鰹を食べる暇が無いじゃないかということで泣く泣く断念しました。
そんな判断もあり、旅行最終日に念願の鰹にありつけて大満足の旅でした。次来る時は戻り鰹の時期に!
20190511-12 彩の国100mile 駅伝
彩の国100mile駅伝は、彩の国100mileコースを3人で繋ぐ(2人でも可)種目で、昨年は1チームが参加。こ、これは!
ということで、ガチで入賞(=完走)を目指してエントリーしました。
が、考えることは皆同じとはよく言ったもので、エントリーリストが公開されてみるとなんと10チームがエントリー。
国際色豊かな"TTR"という軍団が6チーム(!?)と、サイラー含む超強そうな"達人"チーム、いつもオシャレな"ランオアダイ"チーム、強そうなアメリカンネームの"team tahoe"チーム、そして一番か弱いネーミングになってしまった我々"ランニコ部コネコ"チーム、というなかなかカオスな顔ぶれで駅伝の火蓋が切られたのでした。
◼︎レース戦略
100mile駅伝の大きなポイントの一つが、関門の厳しさです。
スタートは100kmの部と同時で、South1周目の関門時間は100mileの部と同じ。つまり、100mileの部より2時間短い20時間でSouth2周目へタスキを繋げる必要があります。(その後の関門時間は同じ)
「駅伝?楽しそうじゃん!やるやる!」と気楽にエントリーした割に厳しい要求レベル。(※大会概要をしっかり読んでからエントリーしましょう。)
一筋縄ではいかなそうな駅伝ですが、走順と目標タイムは以下の通り設定しました。
・第1区 Oさん / 9時間
チーム1のスピードスター。ただし山に入ると途端に弱体化してしまうという噂があるとかないとか。走れるNorthコースでの爆走を期待して一走に抜擢。
そして願わくば8時間で帰ってきて欲しい(切実)
・第2区 私 / 11時間
チームで唯一の彩の国経験者。(完走したことがあるとは言ってない)
先日のUTMFではほぼ最後尾を走り、そのまま50kでリタイア。South11時間って冷静に考えて無理じゃないですか?
・第3区 Kさん / 13時間
チームリーダー。経験豊富で日本各地のマイナーレースに出まくっている。
懸念事項は最近走った記憶がないと言っていること。South1周目の関門時間はAM5:00のはずだが、AM3:00までにタスキを渡して欲しいと私に要求している。
◼︎スタート前
始発で越生入り。100mile組は既にスタートしていましたが、100km/駅伝のスタートを見届けました。
私の出番は早くても8時間後なのでひたすら暇なのですが、やはりチームとしてスタートを見届けないと!
仮眠したり、散歩したり、風呂入ったり、Northを終えた100mile組を応援していたらあっという間に時間は過ぎていきました。
Northを終えたランナーが全身塩まみれで戻ってくるのを見て、過酷なコンディションであることを感じざるをえない。また、速いランナーほど余裕があり、時間が経つにつれて選手の表情が辛そうだったのも印象的でした。
さて、我がチームのOさんはというと・・・非常に苦しんでいるようです。速報サイトの順位変動を見ていると、みるみる順位が落ちている・・・9時間で戻ってくるのはちょっと厳しそう。
くぬぎ村を出た頃にOさんからメッセージが。。。
とりあえず自分はやるべきことをやるだけだ!ということで、ナポリタン大盛を食べました。これでガス欠にはならんでしょう(笑)
結局、Oさんがニューサンピアに戻ってきたのは10時間37分。序盤から全身攣りまくりでわけわかんない状態だったようです。めちゃくちゃ辛そうでしたが、とにかく無事に帰ってきてくれて良かった。しかし、ちょっと無理をさせてしまったんじゃないかというのが駅伝の難しいところであり、チームとしての反省点でもあります。
というわけで、South1周目関門時間まで残り9時間23分というところで、私の区間はスタートしました。
既に3区へタスキを繋ぐことは絶望的な状況でしたが、ある意味全くプレッシャーを感じない状況でもあるので、自己中心的な走りができそうです。潰れてもいいし、途中で寝てもいいし、電車に乗って帰ってきてもいいし・・・
とりあえず「5時までに戻りますので、ちゃんと準備しといて下さいね!」とKさんに冗談だけ言ってスタートしました。
◼︎ニューサンピア→桂木観音(57.9k) 11:37 / 8位
この日は越生で花火大会が開催されており(調べてみたら『世界無名戦士之墓慰霊大祭』のようです)、花火が至近距離過ぎて物凄い五月蝿い中で、山に入っていきます。爆撃されてるんじゃないかと思ったw
駅伝の呪縛から解き放たれた私は、とりあえず速報サイトを見てるチームメンバーをビビらせたろw、と思って桂木観音エイドまで全力で突っ込みました。が、あとでリザルト見たら優勝した"達人"チームはこの区間を50分ちょっとで通過していました。次元が違う。。。
◼︎桂木観音→吾那神社(68.7k) 13:48 / 8位
桂木観音TTをやり切ったのでもう満足したのですが、調子は悪くないので引き続き走ります。
吾那神社までの区間は細かいアップダウンが続くいやらしい区間で、Northを終えてからだとボディーブローのようにダメージを受けるんだろうなぁ。。。私はNorth走ってないので元気に淡々と登り走り切れました。
吾那神社エイドで怪しいサプリ(「詳しくは言えませんが…」とかボラの方が言ってたw)と、煮えたぎるシチューを頂きました。煮えたぎるシチューは猫舌の私にとって天敵で、多分5分くらいタイムロス。
◼︎吾那神社→竹寺(79.4k) 16:30 / 8位
難所その1。以前参加した時に地獄を見た大高山〜天覚山(今回は逆走ですが)。
この辺りからゾンビが続々と増えてきます。知り合いのゾンビ(知り合いのゾンビってなんだ!?)も切り株に座り込んでいました。私は元気なのでゾンビをかわしながら淡々と進みます。
そして天覚山を越えてからの、竹寺手前の急登がかなりしんどかった。登りの出力はUTMFに引き続いて相変わらずゴミなので、のんびりのんびり急登を這い上がりました。
振り返れば、この「のんびりのんびり」というペースが結果的に最後まで走り切れたポイントだったかもしれません。
◼︎竹寺→高山不動尊(89.4k) 19:01 / 9位
竹寺から子の権現までの地味な登りが続いているところで、駅伝チームに抜かれました。スピード違いすぎて話しかける暇もなく闇に消えて行きました。
子の権現から西吾野駅まで一気に下り、そこから高山不動尊までの一気登り。ここが難所その2でした。South1周目でここが一番厳しかった。。
なかなかエイドが見えないし、手元の時計だと既にエイドに到着していておかしくない距離表示になっているし、その割にまだガンガン登っていくし・・・自分がNorthも走ってたら発狂してましたね。w
◼︎高山不動尊→桂木観音(98.2k) 20:39 / 8位
コースが逆回りになったことのメリットとして、高山不動尊まで来れば、あとは下り基調になるので一気に気持ちが楽になるところです。足が残っていれば、ここからは走り続けられます。逆に言えば、ここから走り切れる足を持っていないと100mile完走は厳しいのかな、、、とか思いました。
自分はというと、登りは苦しんでましたが、相変わらず快調でした。自分で言うのもアレですが、なぜこの走りがUTMFで出来なかったのか。w
とはいえ、目標タイムの11時間はちょっと厳しそうな時間経過。やはり登りの出力不足が致命的でした。
※その頃体育館では…
◼︎桂木観音→ニューサンピア(106.7k) 22:03 / 8位
大高取山の登りがあるとはいえ、全体的に走れる区間です。脚がだいぶしんどくなってきましたが、最後なので頑張って走り切って終えようと思っていました。
大高取山から下りてきて、ロードに出たところで3区のKさんが待っていてくれていました。
タスキが繋げられずに申し訳ない。。。
繰り上げスタートがあったらなぁ。。。
という話をしたところ、なんと本当に白タスキが用意されていたとのこと。あんのかよ(笑)
ただ計測はされないようなのでスタートしなかったそうです。
Kさんとニューサンピアまで並走して、1区のOさんも迎えてくれた中で、我々の駅伝はSouth1周目で終えることになりました。
◼︎総括
結局、100mile駅伝は3チームが完走し、優勝タイムは26時間台でした。
リベンジしたい気持ちはあるので、またメンバーを揃えて今度はしっかり準備して挑みたいです。
自分のタイム的には、各エイドでゆっくりしすぎた部分があるので、そこを切り詰めつつ、全体的な走力の底上げを図りSUB10は目標にしたい水準ですかね。
余談ですが、フレッシュな状態でSouthを走っていると、ひたすら抜き基調の展開になるのでクセになる気持ち良さです。ひたすら夜の区間だけど、結構楽しめました(笑)
そして、もう一つ。
やっぱりサイラーに挑戦する姿はカッコいいです。努力が報われるとは限らないけど、その過程で得られる何かは必ず財産として残るはず。見てて本当に素敵でした。そんでもって、このままでは終われないでしょ。(何処かで聞いたようなフレーズ…)
自分もいつかはその舞台に立ちたいと思っていますが、宿題が色々貯まってきているので、まずはそこから片付けないとダメですねw