20190511-12 彩の国100mile 駅伝
彩の国100mile駅伝は、彩の国100mileコースを3人で繋ぐ(2人でも可)種目で、昨年は1チームが参加。こ、これは!
ということで、ガチで入賞(=完走)を目指してエントリーしました。
が、考えることは皆同じとはよく言ったもので、エントリーリストが公開されてみるとなんと10チームがエントリー。
国際色豊かな"TTR"という軍団が6チーム(!?)と、サイラー含む超強そうな"達人"チーム、いつもオシャレな"ランオアダイ"チーム、強そうなアメリカンネームの"team tahoe"チーム、そして一番か弱いネーミングになってしまった我々"ランニコ部コネコ"チーム、というなかなかカオスな顔ぶれで駅伝の火蓋が切られたのでした。
◼︎レース戦略
100mile駅伝の大きなポイントの一つが、関門の厳しさです。
スタートは100kmの部と同時で、South1周目の関門時間は100mileの部と同じ。つまり、100mileの部より2時間短い20時間でSouth2周目へタスキを繋げる必要があります。(その後の関門時間は同じ)
「駅伝?楽しそうじゃん!やるやる!」と気楽にエントリーした割に厳しい要求レベル。(※大会概要をしっかり読んでからエントリーしましょう。)
一筋縄ではいかなそうな駅伝ですが、走順と目標タイムは以下の通り設定しました。
・第1区 Oさん / 9時間
チーム1のスピードスター。ただし山に入ると途端に弱体化してしまうという噂があるとかないとか。走れるNorthコースでの爆走を期待して一走に抜擢。
そして願わくば8時間で帰ってきて欲しい(切実)
・第2区 私 / 11時間
チームで唯一の彩の国経験者。(完走したことがあるとは言ってない)
先日のUTMFではほぼ最後尾を走り、そのまま50kでリタイア。South11時間って冷静に考えて無理じゃないですか?
・第3区 Kさん / 13時間
チームリーダー。経験豊富で日本各地のマイナーレースに出まくっている。
懸念事項は最近走った記憶がないと言っていること。South1周目の関門時間はAM5:00のはずだが、AM3:00までにタスキを渡して欲しいと私に要求している。
◼︎スタート前
始発で越生入り。100mile組は既にスタートしていましたが、100km/駅伝のスタートを見届けました。
私の出番は早くても8時間後なのでひたすら暇なのですが、やはりチームとしてスタートを見届けないと!
仮眠したり、散歩したり、風呂入ったり、Northを終えた100mile組を応援していたらあっという間に時間は過ぎていきました。
Northを終えたランナーが全身塩まみれで戻ってくるのを見て、過酷なコンディションであることを感じざるをえない。また、速いランナーほど余裕があり、時間が経つにつれて選手の表情が辛そうだったのも印象的でした。
さて、我がチームのOさんはというと・・・非常に苦しんでいるようです。速報サイトの順位変動を見ていると、みるみる順位が落ちている・・・9時間で戻ってくるのはちょっと厳しそう。
くぬぎ村を出た頃にOさんからメッセージが。。。
とりあえず自分はやるべきことをやるだけだ!ということで、ナポリタン大盛を食べました。これでガス欠にはならんでしょう(笑)
結局、Oさんがニューサンピアに戻ってきたのは10時間37分。序盤から全身攣りまくりでわけわかんない状態だったようです。めちゃくちゃ辛そうでしたが、とにかく無事に帰ってきてくれて良かった。しかし、ちょっと無理をさせてしまったんじゃないかというのが駅伝の難しいところであり、チームとしての反省点でもあります。
というわけで、South1周目関門時間まで残り9時間23分というところで、私の区間はスタートしました。
既に3区へタスキを繋ぐことは絶望的な状況でしたが、ある意味全くプレッシャーを感じない状況でもあるので、自己中心的な走りができそうです。潰れてもいいし、途中で寝てもいいし、電車に乗って帰ってきてもいいし・・・
とりあえず「5時までに戻りますので、ちゃんと準備しといて下さいね!」とKさんに冗談だけ言ってスタートしました。
◼︎ニューサンピア→桂木観音(57.9k) 11:37 / 8位
この日は越生で花火大会が開催されており(調べてみたら『世界無名戦士之墓慰霊大祭』のようです)、花火が至近距離過ぎて物凄い五月蝿い中で、山に入っていきます。爆撃されてるんじゃないかと思ったw
駅伝の呪縛から解き放たれた私は、とりあえず速報サイトを見てるチームメンバーをビビらせたろw、と思って桂木観音エイドまで全力で突っ込みました。が、あとでリザルト見たら優勝した"達人"チームはこの区間を50分ちょっとで通過していました。次元が違う。。。
◼︎桂木観音→吾那神社(68.7k) 13:48 / 8位
桂木観音TTをやり切ったのでもう満足したのですが、調子は悪くないので引き続き走ります。
吾那神社までの区間は細かいアップダウンが続くいやらしい区間で、Northを終えてからだとボディーブローのようにダメージを受けるんだろうなぁ。。。私はNorth走ってないので元気に淡々と登り走り切れました。
吾那神社エイドで怪しいサプリ(「詳しくは言えませんが…」とかボラの方が言ってたw)と、煮えたぎるシチューを頂きました。煮えたぎるシチューは猫舌の私にとって天敵で、多分5分くらいタイムロス。
◼︎吾那神社→竹寺(79.4k) 16:30 / 8位
難所その1。以前参加した時に地獄を見た大高山〜天覚山(今回は逆走ですが)。
この辺りからゾンビが続々と増えてきます。知り合いのゾンビ(知り合いのゾンビってなんだ!?)も切り株に座り込んでいました。私は元気なのでゾンビをかわしながら淡々と進みます。
そして天覚山を越えてからの、竹寺手前の急登がかなりしんどかった。登りの出力はUTMFに引き続いて相変わらずゴミなので、のんびりのんびり急登を這い上がりました。
振り返れば、この「のんびりのんびり」というペースが結果的に最後まで走り切れたポイントだったかもしれません。
◼︎竹寺→高山不動尊(89.4k) 19:01 / 9位
竹寺から子の権現までの地味な登りが続いているところで、駅伝チームに抜かれました。スピード違いすぎて話しかける暇もなく闇に消えて行きました。
子の権現から西吾野駅まで一気に下り、そこから高山不動尊までの一気登り。ここが難所その2でした。South1周目でここが一番厳しかった。。
なかなかエイドが見えないし、手元の時計だと既にエイドに到着していておかしくない距離表示になっているし、その割にまだガンガン登っていくし・・・自分がNorthも走ってたら発狂してましたね。w
◼︎高山不動尊→桂木観音(98.2k) 20:39 / 8位
コースが逆回りになったことのメリットとして、高山不動尊まで来れば、あとは下り基調になるので一気に気持ちが楽になるところです。足が残っていれば、ここからは走り続けられます。逆に言えば、ここから走り切れる足を持っていないと100mile完走は厳しいのかな、、、とか思いました。
自分はというと、登りは苦しんでましたが、相変わらず快調でした。自分で言うのもアレですが、なぜこの走りがUTMFで出来なかったのか。w
とはいえ、目標タイムの11時間はちょっと厳しそうな時間経過。やはり登りの出力不足が致命的でした。
※その頃体育館では…
◼︎桂木観音→ニューサンピア(106.7k) 22:03 / 8位
大高取山の登りがあるとはいえ、全体的に走れる区間です。脚がだいぶしんどくなってきましたが、最後なので頑張って走り切って終えようと思っていました。
大高取山から下りてきて、ロードに出たところで3区のKさんが待っていてくれていました。
タスキが繋げられずに申し訳ない。。。
繰り上げスタートがあったらなぁ。。。
という話をしたところ、なんと本当に白タスキが用意されていたとのこと。あんのかよ(笑)
ただ計測はされないようなのでスタートしなかったそうです。
Kさんとニューサンピアまで並走して、1区のOさんも迎えてくれた中で、我々の駅伝はSouth1周目で終えることになりました。
◼︎総括
結局、100mile駅伝は3チームが完走し、優勝タイムは26時間台でした。
リベンジしたい気持ちはあるので、またメンバーを揃えて今度はしっかり準備して挑みたいです。
自分のタイム的には、各エイドでゆっくりしすぎた部分があるので、そこを切り詰めつつ、全体的な走力の底上げを図りSUB10は目標にしたい水準ですかね。
余談ですが、フレッシュな状態でSouthを走っていると、ひたすら抜き基調の展開になるのでクセになる気持ち良さです。ひたすら夜の区間だけど、結構楽しめました(笑)
そして、もう一つ。
やっぱりサイラーに挑戦する姿はカッコいいです。努力が報われるとは限らないけど、その過程で得られる何かは必ず財産として残るはず。見てて本当に素敵でした。そんでもって、このままでは終われないでしょ。(何処かで聞いたようなフレーズ…)
自分もいつかはその舞台に立ちたいと思っていますが、宿題が色々貯まってきているので、まずはそこから片付けないとダメですねw