20190726 富士登山競走(の応援)
富士登山競走との出会いは2012年です。以後7年連続で参加していました。
もはやルーティンワークと言っても過言ではない大会なのですが、今年は前日受付に変更されたことと、昨年秋ごろに発生した山頂付近の崩落事故の影響でレースに支障が出るおそれがあることから、エントリーを見送ることにしました。
そんな中、サロマ湖ウルトラマラソン以降、雨にかまけて基本的に堕落した生活を送っていた私でしたが、富士登山競走当日(金曜日)の休暇を取得できそうだったので、急遽"富士登山ついでに富士登山競走応援ツアー"を思い立ちました。
木曜日の仕事を定時で終えてから、22:25バスタ新宿発のバスで富士山駅入り。そこから富士登山競走のコースをなぞり、山頂にて優勝の瞬間に立ち会い(ついでに友人の応援)、その後御殿場口へ下山するという我ながら完璧なプランニングです。
決行当日、応援ツアーに同行予定だったメンバーがバスタ新宿にて手違いでバスに乗り遅れてDNSという事件が発生したものの、金曜AM0時過ぎに予定通り富士山駅に到着し、コンビニで買い出ししてからスタート。
不気味に浮かび上がる金鳥居が出迎えてくれます。朝には3000人を超えるランナーがここをくぐって山頂を目指すわけです。富士山方面を見上げると、星空と共に富士山の山小屋と登山者の灯が煌々と輝いていました。
富士浅間神社を過ぎて、中ノ茶屋までひたすら一直線のロード。レースだと結構あっという間の区間ですが、ヘッデン頼りの歩きだと果てしなさハンパないです。景色の変わり映えがなさ過ぎて猛烈に睡魔が襲ってきます。目を閉じて蛇行しながら歩く時間も増えていく。。
馬返しで遂に眠気の限界を迎え、トレイル脇の木陰にマットを敷いてごろ寝。私、山頂まで辿り着けるんだろうか。
30分ほど経った頃に寒さで目を覚まします。いかんいかん、前に進まねば。再びヘロヘロと登っていきます。
四合目あたりで空が明るくなり、五合目の佐藤小屋に到着したのは富士山駅をスタートして4時間30分を経過した頃でした。うん、これ山頂間に合わないね(笑)
山頂で応援することは断念しましたが、それでも少しでも高いところで応援するべく佐藤小屋を出発したのですが、結局五合五勺にある八角堂で行き倒れました。もうダメだ、気持ち悪い、帰りたい。。。
佐藤小屋に到着した時は晴れていて山頂も綺麗に見えていたのですが、この日は台風が近づいてきているということもあって、天気が目まぐるしく変わり、雨が降ったり止んだり。
八角堂の屋根の下でのんびりカップラーメンを食べながら雨宿りしていたら、山頂コースに出走する友人から連絡が。
安心してください。私はまだ五合目にいますよ・・・
というわけで想定外の五合目応援となったわけですが、せっかくならトップ選手が走って登ってくるところを見てみたいと思ったので、ゴール手前のトレイルにて待機することにしました。ここなら基本一列になるから友人も見つけられそう。
レースがスタートして1時間10分を過ぎたあたりで先頭の選手が登ってきました。ルイ君じゃなくて東農大の山田選手だ!軽やか!はえー!
ルイ君は1分遅れくらい。昔より上半身デカくなった?カモシカのような走り。
進撃の五郎谷選手が3位。
個人的に一番印象に残ったのは4位のマティス選手。力強さというより、ロボットみたいに淡々と脚が動いていた。
トップ選手だけ見ても登り方に違いがあって面白かったです。
そして、後方になるにつれてだんだんと登るペースが落ちてきて、走って登ってくるランナーの割合も少なくなり、そのうち団子状態でカオスに。応援しながら団子の中から知り合いの顔を識別するのは結構大変な作業です。ランナー側はとにかく必死なので、応援する側が見つけてあげないとスルーされてしまいますしw
先頭から最後尾まで拍手しすぎて手が赤く腫れあがるくらい応援したところで、今度は五合目コースの選手が駆け登ってきました。(正確には五合目のトップが追い抜いてきます)
今度は五合目コースの選手を応援をしなきゃいかんのか・・・もう手が痛いですw
下山中に丸太に足を滑らせて転倒・負傷する事案が発生した以外は、無事に選手全員を見届けて吉田口に戻りました。
帰りは狙い通りありがたいことに友人の車に乗せてもらって帰路につきました。
思っていたよりハードな1日になりましたが、富士登山競走の応援はなかなか楽しいものでした。また機会があれば是非実行してみたいと思います。
そして来年は、再び選手として走りたい。山頂で見る景色はやっぱり格別ですから。