20190907 蓼科山
金曜日仕事を終えて、レンタカーで登山口となる大河原峠を目指します。
夜の内に到着するつもりだったのですが、佐久平PAでぐっすり眠ってしまい、目が覚めたら既に朝6時を回っていた・・・
まぁ今日は日帰りハイクだし、時間的な制約はレンタカーの返却期限(22時)だけなので、大丈夫でしょう。。。
大河原峠に到着すると既に駐車場は一杯でしたが、どうにかスペースを見つけて停めました。その後も続々と車がやってきていました。人気ありますね〜。
峠からの眺めも良いです。高まる期待。
当初の予定では、大河原峠から蓼科山を登った後、北横岳経由でぐるっとラウンドするコースを設定していました。
・・・が、朝食でカップラーメン(味噌)を食べたせいなのか、やたらガブガブと水を飲んでしまい残量が少なくなってしまったことと、強い陽射しにテンションが猛烈に下がってしまい、双子池にショートカットしちゃいました。北横岳はまた今度!累積標高を400mD+ほど節約。
蓼科山山頂は岩岩しいですが、360°の大パノラマでした。30分くらいボーッとしてました。日頃のストレスを全てここに置いていこう・・・(環境汚染)
道中追い抜いた(&下山時すれ違った)ハイカーの方から八ヶ岳について色々と教えてもらいました。特に熊鈴論はなかなか面白かった。
その後、蓼科山荘から天祥寺原への下りはなかなか歩きにくく、疲れました。この時点で北横岳は登らんでええわ〜、とルート変更を決断。
さっさと大河原峠に帰りたいのですが、双子山を越えないと帰れないので、頑張って登る。登り切ると静かで広々とした山頂が広がっており素晴らしかった。ここに来て正解!
下山後は時間に余裕があったので、のんびりと白樺湖経由で帰路に着く。
リカバリーソフトクリーム(いまひとつ)
リカバリー天ざる(珍しい天ぷら多め)
道の駅こぶちざわにて
リカバリーかき氷(これはマジでおいしかった!)
20190825 Runnico Beer Mile
狂気の草レース、ランニコビアマイル。
"ビアマイル"とはビール+マイルレースを掛け合わせた、至ってシンプルな競技ですが、ルールとしては以下の形で設定されています。
- 400m×4(1600m)のタイムを競う。ただし、各周回ごとに350ml以上の缶ビールを1本飲み干すこと。
- ビールはトランジションエリアで飲み切ること。
- ビールのアルコール度数は5%以上であること。
- 競技者はトランジションエリアに入るまでビールを開けてはならない。
- レース中にビールを吐き出した場合は、プラス一周のペナルティとする。(ビールは飲まなくてよい)
昨年、「ビアマイルというものがあるらしい!」と仲間に声を掛けて第一回大会を開催した時は、言い出しっぺの私はRDとして悶え苦しむランナーをゲラゲラ笑いながら見ていたのですが、今回は選手としての参加です。
それにしても、まさか本当に第二回大会が開催されるとは・・・(笑)
◾︎戦略
ビアマイルにおける作戦。最も重要なのはビールの銘柄選びでしょうか。笑
基本的に飲み慣れているビールが良いかと思いますが、ビアマイルではスピードを求められるので"飲みやすい"ビールがいいです。"おいしい"というパラメータはあまり重要ではありません。
・・・そんなわけで、私と共に闘うビール達。
バドワイザーはとにかく軽い飲み口が特徴で、ビアマイルランナーの間で人気があります。
どうでもいいですが、私の勝負服もバドワイザーのシングレットにしてみました。おかげで私だけパーティ野郎な雰囲気が出ていましたが、本望です!
◾︎結果
13分52秒 / 5位
LAP1 2'16
LAP2 3'08
LAP3 3'17
LAP4 5'11
スタート早々、1本目からビールに手こずり、なかなか減らない。10秒ちょっとしたら先頭が350ml飲み干して一周目を走り出す。いかん!このままでは一周目にして一周遅れにされてしまう!でも全然飲めない!
私が走り出したのは44秒後。必死に飲み干したのはいいけれど、お腹がタプタプして上手く走れない。これがビアマイルなの?これ4回やらなきゃいけないの?バカなの?
早くも洗礼を浴びる展開。こりゃサブ10など夢のまた夢だわ・・・
走りながら、いかに炭酸ガスを上手く抜けるかがポイントになってくるのですが、ガスなのかビールなのかだんだん判断できなくなってくるのがビアマイルの怖いところです。ちなみにレース中は全く酔いません。
LAP2、LAP3と淡々とビールを流し込み、淡々と400m走る。ここは集中していたのか意識が朦朧としていたのか今となっては定かではありませんが、どうにかこうにか最終LAPを迎えました。
ビールを美味しいと感じる心は早々に失われています。これはただの液体、完走するために流し込むべきただの液体なのだと自分に言い聞かせます。
幸いなことに飲みあぐねる(!?)ことなく、ゆっくりながらもビールは徐々に減っていき、遂に350ml×4コンプリート!やった!
"これを走り切れば終わりだ!"
そういった心の隙間があったのかもしれません。油断・・・慢心・・・
最終LAPだから、とペースを上げて走り出し、いつも通りガスを抜いていこうとしたのですが、何か様子がヘンです・・・
ガスと共になんとビールも上がってきた!お前じゃない・・・!
が、気付いた時にはもう遅い。こうなるともう戻らないんですよね。。。キラキラしたものを出(以下略)
前回みんなをゲラゲラ笑ってた天罰が下ったのかな・・・フラフラになりながらも何事も無かったかのようにレースを継続して、何気ない顔でゴールラインを通り過ぎた。
すると、「吐いてなかった?」と余裕でバレていたので、哀しみのペナルティ(プラス一周)。5周目はガスも抜けて、この日の自己最速LAPをマークして本当に本当のゴール!
こうしてビアマイルデビュー戦は一応完走という形で無事(無事ではない)終えることができました。
優勝タイムは8分30秒で圧巻の二連覇。このタイムは本当に強い気持ちと覚悟を持っていないと出せない記録だと思います。。。それにしても圧倒的な走力!
◾︎総括
ビアマイルという爽やかなネーミングとは裏腹に、本当に狂った企画です。
速く走ることは当然として、速く飲むこと、耐え忍ぶこと・・・心技体の極致と言っても過言ではありません(過言です)
レース翌日はさすがにビールを飲みたいと思う気持ちが失われていたのですが、最近はビールを飲みながらどうやってリベンジするか考える日々を過ごしています。
内容が内容だけにオープンな大会にはできないと思いますが、「我こそは!」という勇者は是非一緒にビアマイルやりましょう!
※ビアマイルは体調に留意して、くれぐれも無理せず実施してください。レース前後の水分補給も忘れずに!
20190817 富士山山麓一周フットレース
夏休みは南アルプス3泊4日のソロ縦走(畑薙第一ダム→鳥倉)を計画していたのですが、3日目・4日目に台風の影響を受ける予報になってしまいました。
エスケープできないルート設定だったこともあり、自分の技量では対応できないと判断して中止にしちゃいました。結果的には3日目から大雨で、4日目はバスが運休したということで、判断自体は間違ってなかった。
ただし、2日目までは天気に恵まれていたようで、もう少し工夫の余地はあっただろうか、、、とInstagramに続々とあがる日本アルプスの絶景画像を見て悶々としながらベッドの上でゴロゴロする日々を過ごし、夏休みを消化していきました。
そして夏休み最後のイベントが"富士山山麓一周フットレース"です。名前の通り、富士山の麓をぐるりと一周する100kmのロードレースです。今となっては何故エントリーしたのか思い出せないけど(笑)
※「お仕事の帰りにどうぞ」ってwww
いつも練習量が足りてないことに定評のある私ですが、サロマ湖ウルトラマラソン以降のアクティビティはというと、、、
活動なし・・・
7/26富士登山競走応援(31k)、7/27JOG(12k)、7/28彩湖TT(5k)
7/29JOG(4k)
8/6JOG(5k)
・・・。
さすがにぶっつけ本番は嫌なので、本番1週前だけど少し走ろうと思ったのですが、一日として5km連続で走ることは出来ず、毎日コンビニでビール飲んで帰っちゃう・・・みたいなことをしてました。
※レースの距離が含まれちゃってますが、月〜木まで4日で30kmほど走って(&ビールを飲んで)本番を迎えました。
あぁ私はホントに週末100km走るのでしょうか。。。
そんな感じですが、夏休みの最後に強烈なインパクトを残していった本レースを振り返りたいと思います。
◾︎スタート前
スタート時間は土曜日の0時。山中湖スタートなので、御殿場駅からバスに乗って現地入りしました。御殿場からのバスは最終便の時間が早いので、結構暇を持て余しちゃいましたね。特にやることないし。近くにコンビニがあるので、カップラーメン食べたりしてました。
深夜の山中湖は気温20℃と少し肌寒いくらいでした。快適。しかし、明日の日中は35℃まで上昇する酷暑予報。死ぬ。
いつもは「オーバーペースは死だ!」をスローガンに掲げている私ですが、今回はそんなこと言ってたら熱波で干上がってしまいますので、涼しい時間帯の内にどれだけ距離を稼げるかが重要なポイントというのは頭の片隅に入れておき、スタートしました。
◾︎スタート→桜公園駐車場(17.5k) 1:51'17 / 89位
出走者は200人くらいの小規模なレースです。周りに惑わされず年輩ランナーに混ざって最後尾スタートでもいいくらいなのですが、こういうウルトラマラソンに参加してくる年輩の方々は歴戦の猛者なので要注意ですね。こういう方々はゆっくりながらも淡々と走り続けられる人達なので、私には真似できない走りなのです。というわけで少し前目から走り出します。
スタート早々に籠坂峠を越えるのですが、山中湖側からの登りは100mほどなのでそれほど大変ではないです。というかまだ序盤ですからね・・・
峠を越えてから御殿場側へ500m高度を下げていきますが、脚に負荷を掛けないようにのんびり走ります。キロ6切るくらいのペースでしたが、ランナーに抜かれることはあっても抜くことはありませんでした。w
その後も淡々と走って、エイド手前で集団プチロストした以外は順調でした。
◾︎桜公園駐車場→愛鷹山駐車場(35.7k) 4:18'07 / 75位
コンビニや自販機の利用については制限されてないので、コンビニを積極的に利用したいところですが、30km手前から85km過ぎまでコース上にコンビニが無いという鬼仕様になっています。w
※赤マークがコンビニポイント(これ以外にもある)。有るところには有るが、無いところは徹底的に無い。丸数字はエイドです。
というわけで30km手前のいわゆる"最終コンビニ"でしっかり補給と買い物をしていきました。とはいえ、荷物が重くなるのは本末転倒なところもあるので、ほどほどにして後は自販機頼みで進むしかない。。。
愛鷹山駐車場までの緩やかな登りは無理せず走ったり歩いたり。関門時間30分前にエイド着。関門時間結構厳しいです。。。
◾︎愛鷹山駐車場→富士旭出学園(53.8k) 6:27'19 / 64位
愛鷹山駐車場あたりから猛烈な霧に襲われます。そして結構寒い!ここはどこですか!?私は誰!?
ヘッドライトは眠気覚ましにreactik+を光量上げて使っていたら早々に電池が切れて、予備のイーライトに替えていたのですが、この霧だとマジで何も見えんw 足元の白線をひたすら辿って走りました。
そして、いつの間にか霧は晴れ、空が明るくなってきました。いよいよ朝がやってくる。ここから暑くなるまでが本当の勝負どころですね。恐怖しかない。
エイドにシャワーホースがあったので、来たる暑さに準備するべく、シャツとアームカバーを脱いで水浸しにしてから出発しました。この後もちょくちょくトイレの水道があった時にはアームカバーを濡らしておきました。(濡れていると風が通った時に気持ち良いのです)
◾︎富士旭出学園→えいちの村(69.7k) 9:00'09 / 62位
この区間はひたすら登り。あんまり走れないので長い長い、ホントに長い。気温もジリジリ上がってきてる気配がプンプンする。ただ、まだ日陰が多いので大丈夫でした。
エイドでソフトクリーム(有料)食べて再出発!
※物凄い勢いで溶け出したので急いで食べました
◾︎えいちの村→鳴沢活き活き広場(84.2k) 11:23'17 / 60位
このあたりからだんだんと日陰が無くなってきて、風もあんまりない・・・早く鳴沢まで行かなきゃヤバいかも!
下り坂を頑張って走っていたのですが、80km超えたあたりで遂に脚が終わり、走り続けることが辛くなる。歩くとしんどいし、走るともっとしんどい。もうどうしたらいいかわからん!(歩いた)
どうにかエイドに辿り着き、残り17km。既に暑過ぎるので、とにかくエイドでゆっくりするよりもコンビニで涼もう!そう考えて早々にエイドを後にしました。
◾︎鳴沢活き活き広場→ゴール(101.3k) 14:34'55 / 62位
エイドから1kmほど進めば待望のコンビニが待っている!そう思うと不思議と脚が動きます。
道路は交通量が多く、歩道が狭い箇所も多いのですが、怖いとか思ってる余裕はこれっぽっちもありませんでした。私の頭にはコンビニしかありません。貴方とコンビに・・・セブンイレブンいい気分。こんなにコンビニに思い焦がれたのは人生で初めてかもしれません。w
そして、遂にローソンを発見!全力で入店し、コーラとミルクプロテイン、麦茶、アイスを購入してイートインコーナーへ。あぁ涼しい。外出たくない・・・
そんな逡巡を少しばかりしましたが、時間が経てば経つほどに気温は上がっていくはず。もう覚悟を決めて進むしかないのです。
幸いにもここからは幹線道路を進むので、コンビニは所々にあります。涼んでいけばどうにかゴールまで辿り着けるはず。日陰を辿り、極力止まらないように信号のタイミングに合わせて進みます。
河口湖、富士急ハイランドを通過し、富士吉田は富士登山競走で見馴れた街並み。しかし、ここからゴールまでが本当に厳しかった。登りこんなにきつかったっけ・・・?
時刻は13時を過ぎたあたりで、おそらく一番陽射しが強い時間帯。日陰も少なく、日陰にいても涼しくないのです。
もはや脚は売り切れているし、仮に売り切れてなくても走っちゃダメだ!と本能的に何かを感じる深刻な暑さ。とにかくゆっくり歩き続けよう、そう心に決めて歩き通すことにしました。しかし、歩き続けるのもしんどいものですね。まさに苦行。
残り3km。走れば15分くらいでいけますが、そろりそろりと歩くと30分以上掛かります。暑過ぎて涙も乾いて流れません。
ゴールが見えた時は本当にホッとしました。もはやタイムや順位を全く気にしていない私は、ゴール手前のコンビニでゴール後に飲むミルクプロテインを買ってから、ゴールに駆け込んだのでした。。。
◾︎総括
どうにか完走できました。80kmあたりまで「もしかしたらsub13出来ちゃうんじゃね!?」と余裕ぶっこいた瞬間もあったのですが、そうは問屋が卸さないですねやっぱりw
脚のダメージはありますが、熱中症っぽい症状は無く、それなりに暑さに対するマネジメントが出来ていたのかもしれません。
唯一失敗した!と思ったのが、ハンドボトルを忘れたこと。あれが有れば走りながら身体に水をピュッと掛けられて、もう少し頑張れたかも・・・と思いました。
まぁとにかく無事帰ってこれて本当に良かったです。今回はこれに尽きます!w
あと、もっと練習しよう!
20190726 富士登山競走(の応援)
富士登山競走との出会いは2012年です。以後7年連続で参加していました。
もはやルーティンワークと言っても過言ではない大会なのですが、今年は前日受付に変更されたことと、昨年秋ごろに発生した山頂付近の崩落事故の影響でレースに支障が出るおそれがあることから、エントリーを見送ることにしました。
そんな中、サロマ湖ウルトラマラソン以降、雨にかまけて基本的に堕落した生活を送っていた私でしたが、富士登山競走当日(金曜日)の休暇を取得できそうだったので、急遽"富士登山ついでに富士登山競走応援ツアー"を思い立ちました。
木曜日の仕事を定時で終えてから、22:25バスタ新宿発のバスで富士山駅入り。そこから富士登山競走のコースをなぞり、山頂にて優勝の瞬間に立ち会い(ついでに友人の応援)、その後御殿場口へ下山するという我ながら完璧なプランニングです。
決行当日、応援ツアーに同行予定だったメンバーがバスタ新宿にて手違いでバスに乗り遅れてDNSという事件が発生したものの、金曜AM0時過ぎに予定通り富士山駅に到着し、コンビニで買い出ししてからスタート。
不気味に浮かび上がる金鳥居が出迎えてくれます。朝には3000人を超えるランナーがここをくぐって山頂を目指すわけです。富士山方面を見上げると、星空と共に富士山の山小屋と登山者の灯が煌々と輝いていました。
富士浅間神社を過ぎて、中ノ茶屋までひたすら一直線のロード。レースだと結構あっという間の区間ですが、ヘッデン頼りの歩きだと果てしなさハンパないです。景色の変わり映えがなさ過ぎて猛烈に睡魔が襲ってきます。目を閉じて蛇行しながら歩く時間も増えていく。。
馬返しで遂に眠気の限界を迎え、トレイル脇の木陰にマットを敷いてごろ寝。私、山頂まで辿り着けるんだろうか。
30分ほど経った頃に寒さで目を覚まします。いかんいかん、前に進まねば。再びヘロヘロと登っていきます。
四合目あたりで空が明るくなり、五合目の佐藤小屋に到着したのは富士山駅をスタートして4時間30分を経過した頃でした。うん、これ山頂間に合わないね(笑)
山頂で応援することは断念しましたが、それでも少しでも高いところで応援するべく佐藤小屋を出発したのですが、結局五合五勺にある八角堂で行き倒れました。もうダメだ、気持ち悪い、帰りたい。。。
佐藤小屋に到着した時は晴れていて山頂も綺麗に見えていたのですが、この日は台風が近づいてきているということもあって、天気が目まぐるしく変わり、雨が降ったり止んだり。
八角堂の屋根の下でのんびりカップラーメンを食べながら雨宿りしていたら、山頂コースに出走する友人から連絡が。
安心してください。私はまだ五合目にいますよ・・・
というわけで想定外の五合目応援となったわけですが、せっかくならトップ選手が走って登ってくるところを見てみたいと思ったので、ゴール手前のトレイルにて待機することにしました。ここなら基本一列になるから友人も見つけられそう。
レースがスタートして1時間10分を過ぎたあたりで先頭の選手が登ってきました。ルイ君じゃなくて東農大の山田選手だ!軽やか!はえー!
ルイ君は1分遅れくらい。昔より上半身デカくなった?カモシカのような走り。
進撃の五郎谷選手が3位。
個人的に一番印象に残ったのは4位のマティス選手。力強さというより、ロボットみたいに淡々と脚が動いていた。
トップ選手だけ見ても登り方に違いがあって面白かったです。
そして、後方になるにつれてだんだんと登るペースが落ちてきて、走って登ってくるランナーの割合も少なくなり、そのうち団子状態でカオスに。応援しながら団子の中から知り合いの顔を識別するのは結構大変な作業です。ランナー側はとにかく必死なので、応援する側が見つけてあげないとスルーされてしまいますしw
先頭から最後尾まで拍手しすぎて手が赤く腫れあがるくらい応援したところで、今度は五合目コースの選手が駆け登ってきました。(正確には五合目のトップが追い抜いてきます)
今度は五合目コースの選手を応援をしなきゃいかんのか・・・もう手が痛いですw
下山中に丸太に足を滑らせて転倒・負傷する事案が発生した以外は、無事に選手全員を見届けて吉田口に戻りました。
帰りは狙い通りありがたいことに友人の車に乗せてもらって帰路につきました。
思っていたよりハードな1日になりましたが、富士登山競走の応援はなかなか楽しいものでした。また機会があれば是非実行してみたいと思います。
そして来年は、再び選手として走りたい。山頂で見る景色はやっぱり格別ですから。
データから紐解く富士登山競走2018
2018年の富士登山競走(山頂コース)のデータを整理したまま一年経過してしまったのですが、せっかくなので掲載しておきます(笑)
①スタートブロック別の関門通過率・完走率
全体の完走率は43.3%と例年と比較して厳しい結果でした。Cブロックは五合目関門(2時間15分)時点で34.2%しか生き残れていません。
②スタートブロック別の完走タイム
次に、完走者にフォーカスを当てて平均タイムを算出しました。Aブロックの超人クラスタについては私には縁がないので無視するとしてw、完走ラインを見てみます。
やはり目を付けるべきは五合目関門ですかね。Cブロック(51人)の平均通過タイムが2時間5分を切ってます。今年のレース環境(気温・砂礫の乾燥・渋滞など)に因るものなのか、注視しておくべき指標かもしれませんね。特に渋滞が主な要因だったりすると、渋滞に巻き込まれないように(または渋滞を見越して)、前半で時間を稼ぐレース展開が求められることになります。
③五合目通過タイム別完走率
五合目通過タイムにフォーカスを当ててみます。上記②で"2時間5分"という指標が見えたので、もう少し深掘りしてみました。
やはり2時間5分(台)を超えると、完走率が著しく低下していきます。10分超えるとかなりシビアな結果です。
④馬返し通過タイム別完走率
馬返し通過タイムから完走率を見ると、1時間5分台あたりが分岐点になるでしょうか。
今回五合目関門の位置が変わり、渋滞が緩和された代わりに距離が微妙に延びていますので、その影響に因るものなのか、来年以降注視していきたい結果です。
20190701 大雪山
"せっかく北海道まで来たんだから、山登らないとダメだよな・・・(使命感)"
サロマ湖ウルトラマラソンの死闘(重要)を終えた翌日、我々一行は大雪山の麓、旭岳温泉に降り立ちました。
網走湖から4時間233kmの移動。サロマ翌日に何やってるんだろう。
天気はあいにくの小雨模様というか雲の中にいる感じ。移動中も時折強い雨に見舞われたりしましたが、「まぁとりあえず登ってみるべ」ということでロープウェイ駅へ。
何も見えん
姿見駅から山頂を目指して歩き始めます。山を登る分には筋肉痛問題なしですね。下山が怖い・・・
めっちゃシューシュー言ってる!残雪とのコントラストも素敵。
しばらく登っていくと、完全に雲の中。
・・・。
まじで何も見えん・・・w
小走りで下山。火山だけあって、富士山っぽい雰囲気ですな。
暇なので遊歩道を散策して帰りました。
チェーンアイゼン持っていましたが、出番なかったです。
エゾノツガザクラ
「こ、これがカムイミンタラ・・・(感動)」、とはならなかったので、また登りに来ようと思います。w
20190630 サロマ湖ウルトラマラソン
今年のサロマ湖ウルトラマラソンは当初危惧していた高温(39℃とか)までは至りませんでしたが、それでもなかなか暑く厳しいレースでした。
◼︎結果
12:58:16
・・・きわどい!
◼︎サロマに向けたトレーニング
100kmウルトラマラソンに向けて、ロング走は結局一度もできず、ほぼ帰宅ランのみという練習量でレースに臨むことになりました。苦戦するだろうな・・・とは予想していましたが、本当に苦戦しました。
ちなみにレース前日に食べた海鮮定食と湧秀牛ステーキがめちゃくちゃ美味しかったです。もうお腹パンパン。
◼︎START→54km
曇りで涼しい快適なコンディションの中、100kmの道のりがスタート。前日のカーボローディング調整をミスったのか、スタートからペースが全く上がりません(笑)
当初のプランではキロ6で押していくつもりだったのですが、感覚を信じて辛くないペース=6分45秒/kmで進むことになります。(この判断はどうだったんだろうなぁ・・・)
序盤は順調でしたが、40kmを過ぎたあたりから陽射しがかなり強くなってきて、身体がしんどくなってきました。エイドにあったスイカに塩をたくさん掛けてもらって、しばらく腰を下ろして小休止したりしつつ、とにかくデポバッグのある54kmを目指します。
デポバッグにはミルクプロテインとレッドブル、あと帽子に装着する日除けスクリーンを入れてありました。正直ここまで晴れるとは思わなかったのですが、備えあれば憂いなしとはこのことですな。。。
※マシュマロマンと写真撮ってもらいました。暑い中ご苦労様です。
◼︎54km→FINISH
気を取り直してリスタートしてから順調に進んでいたのですが、60kmを過ぎたあたりで「あれ?もしかして結構時間ヤバイのかな?」ということに気付きます・・・(遅)
気持ちは焦っているものの、焦りとは裏腹に正比例するように脚がしんどくなっていき、80kmからのワッカ区間で遂に足裏が着地をするたびに悲鳴をあげて、1kmと連続して走れない状態に。
残り20kmをキロ9分で進めば間に合うという事実は、私の頭の中にあるスーパーコンピュータの演算結果から明らかなのですが、走り続けることが困難になっているので1kmラップを確認して「よし、この1kmで30秒貯金作ったぞ!」とか「あぁ!キロ9分オーバーしとる!」などと一喜一憂しつつ、とにかく必死に走りと歩きを織り交ぜて進みました。
ここまできて制限時間オーバーなんて有り得ない!
何のためにオホーツクへ来たんだ!
サロマンブルーのランナーに付いていけ!
はたからみるとキロ9分というスピードでの世界なので、かなり酷い光景な気がしますが、周りを見渡せばみんな辛そうで、笑ってる人など見当たりません。みんな必死にもがいてるんだな。
美しいワッカ原生花園の中を進んでいるが、正直景色を楽しむ余裕なんてない。対向ランナーの顔を確認する気力もなく、ただひたすら地面と向き合って腕と脚を前に出し続ける。
こうして残り3kmで29分。ここでようやく完走を確信しました。ここからキロ9分ペースで進んでも2分の貯金を確保しており、仮にビハインドを背負ったとしてもラスト1kmであれば力を振り絞ればどうにかなるだろう。そんな算段で長い長いワッカ区間を終え、無事フィニッシュ地点に辿り着いたのでした。制限時間1分44秒前の完走。
なお、走っていた当人は知らなかったのですが、応援naviのフィニッシュ予想タイムは50kmあたりからずっと制限時間をオーバーしていたらしい。w
本当に痺れるレース展開でした。。。
まぁそもそもの元凶(?)は練習量不足にあるとはいえ、現時点での全力を出し切った良いレースだったと思います。
一方で、制限時間ギリギリにフィニッシュするというのはドキドキハラハラなスリルがあって、裏返すと危うい中毒性を持っている気がします。このあたりは少し思うところがあるので、別の機会に記事をまとめようかなと思っています。
余談ですが、フィニッシュ後にアイシング用の氷を配っていて、「お!これは助かる!」と両腿にしばらく載せていたら、猛烈な寒気に襲われて身体がガタガタ震えてきて大変な思いをしたのはここだけの話・・・