100mile madness!!

雰囲気で山を走っています。

20190825 Runnico Beer Mile

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狂気の草レース、ランニコビアマイル。

 

"ビアマイル"とはビール+マイルレースを掛け合わせた、至ってシンプルな競技ですが、ルールとしては以下の形で設定されています。

 

  1. 400m×4(1600m)のタイムを競う。ただし、各周回ごとに350ml以上の缶ビールを1本飲み干すこと。
  2. ビールはトランジションエリアで飲み切ること。
  3. ビールのアルコール度数は5%以上であること。
  4. 競技者はトランジションエリアに入るまでビールを開けてはならない。
  5. レース中にビールを吐き出した場合は、プラス一周のペナルティとする。(ビールは飲まなくてよい)

 

昨年、「ビアマイルというものがあるらしい!」と仲間に声を掛けて第一回大会を開催した時は、言い出しっぺの私はRDとして悶え苦しむランナーをゲラゲラ笑いながら見ていたのですが、今回は選手としての参加です。

それにしても、まさか本当に第二回大会が開催されるとは・・・(笑)

 

◾︎戦略

ビアマイルにおける作戦。最も重要なのはビールの銘柄選びでしょうか。笑

基本的に飲み慣れているビールが良いかと思いますが、ビアマイルではスピードを求められるので"飲みやすい"ビールがいいです。"おいしい"というパラメータはあまり重要ではありません。

・・・そんなわけで、私と共に闘うビール達。

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  1. バドワイザー1号
  2. バドワイザー2号
  3. オリオンビール1号
  4. オリオンビール2号

 

バドワイザーはとにかく軽い飲み口が特徴で、ビアマイルランナーの間で人気があります。

どうでもいいですが、私の勝負服もバドワイザーのシングレットにしてみました。おかげで私だけパーティ野郎な雰囲気が出ていましたが、本望です!

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◾︎結果

13分52秒 / 5位

LAP1 2'16

LAP2 3'08

LAP3 3'17

LAP4 5'11

 

スタート早々、1本目からビールに手こずり、なかなか減らない。10秒ちょっとしたら先頭が350ml飲み干して一周目を走り出す。いかん!このままでは一周目にして一周遅れにされてしまう!でも全然飲めない!

私が走り出したのは44秒後。必死に飲み干したのはいいけれど、お腹がタプタプして上手く走れない。これがビアマイルなの?これ4回やらなきゃいけないの?バカなの?

早くも洗礼を浴びる展開。こりゃサブ10など夢のまた夢だわ・・・

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走りながら、いかに炭酸ガスを上手く抜けるかがポイントになってくるのですが、ガスなのかビールなのかだんだん判断できなくなってくるのがビアマイルの怖いところです。ちなみにレース中は全く酔いません。

LAP2、LAP3と淡々とビールを流し込み、淡々と400m走る。ここは集中していたのか意識が朦朧としていたのか今となっては定かではありませんが、どうにかこうにか最終LAPを迎えました。

 

ビールを美味しいと感じる心は早々に失われています。これはただの液体、完走するために流し込むべきただの液体なのだと自分に言い聞かせます。

幸いなことに飲みあぐねる(!?)ことなく、ゆっくりながらもビールは徐々に減っていき、遂に350ml×4コンプリート!やった!

 

"これを走り切れば終わりだ!"

 

そういった心の隙間があったのかもしれません。油断・・・慢心・・・

最終LAPだから、とペースを上げて走り出し、いつも通りガスを抜いていこうとしたのですが、何か様子がヘンです・・・

ガスと共になんとビールも上がってきた!お前じゃない・・・!

が、気付いた時にはもう遅い。こうなるともう戻らないんですよね。。。キラキラしたものを出(以下略)

前回みんなをゲラゲラ笑ってた天罰が下ったのかな・・・フラフラになりながらも何事も無かったかのようにレースを継続して、何気ない顔でゴールラインを通り過ぎた。

すると、「吐いてなかった?」と余裕でバレていたので、哀しみのペナルティ(プラス一周)。5周目はガスも抜けて、この日の自己最速LAPをマークして本当に本当のゴール!

こうしてビアマイルデビュー戦は一応完走という形で無事(無事ではない)終えることができました。

 

優勝タイムは8分30秒で圧巻の二連覇。このタイムは本当に強い気持ちと覚悟を持っていないと出せない記録だと思います。。。それにしても圧倒的な走力!

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◾︎総括

ビアマイルという爽やかなネーミングとは裏腹に、本当に狂った企画です。

速く走ることは当然として、速く飲むこと、耐え忍ぶこと・・・心技体の極致と言っても過言ではありません(過言です)

 

レース翌日はさすがにビールを飲みたいと思う気持ちが失われていたのですが、最近はビールを飲みながらどうやってリベンジするか考える日々を過ごしています。

 

内容が内容だけにオープンな大会にはできないと思いますが、「我こそは!」という勇者は是非一緒にビアマイルやりましょう!

 

※ビアマイルは体調に留意して、くれぐれも無理せず実施してください。レース前後の水分補給も忘れずに!