大倉U練
これはあくまで持論なのですが、信越五岳を攻略するカギは「林道を走り切れること」なんじゃないでしょうか?
信越五岳において、コースに占める林道区間の割合は相当なものだと思います。なので、ここを最後まで走れるかどうかが完走できるか否かの分岐点になりうるということです。
林道区間、思い当たるだけでも・・・
これだけあります。あと、100mileのコースにもいくつかあった気がしますが、記憶がクリーンアップされてしまい思い出せない。。。
というわけで、
ガレた林道を攻略するためにはガレた林道を走り込むしかない!
やや短絡的な発想ですが、思い立ったらすぐやってみることです。早速、丹沢の玄関口である大倉に足を運びました。
鍋割山に向かう西山林道と、塔ノ岳(政次郎尾根)に向かう戸沢林道をひたすら走る試み。コースがU字なので「大倉U練」と名付けました。
この日は秋の気配を感じさせる清々しい快晴で、稜線に上がれば美しい富士山がバッチリ見えたことでしょう。それなのに私(と、一緒にコース選定してくれたついでに一緒に走らされる羽目になったhoshisakaiさん)は只々景観のない山の谷間のガレた林道を走り続けるのです。
登りで追い抜いていったと思ったら、すぐ折り返して戻ってくるこいつらなんなの?忘れ物したの?とハイカーに不審がられた可能性は否定できませんが、私は一切の無駄を排除して林道を走り続けたいので仕方ありません。
スタート/ゴール地点となる大倉には自動販売機があり、西山林道と戸沢林道を登りつめた終点には沢があるので、水には困りません。暑ければドボンもできます。
この日は秋の気配を感じさせる清々しい快晴で(2回目)、別にドボンする必要性は感じられなかったのですが、そこは雰囲気でドボンするしかありません。
このコースの良いところは登りと下りがはっきりしていることです。どちらの林道も片道5kmちょっと、折り返しはほぼ下りなので、折り返す時はとても気楽ですし、結構簡単に距離を稼げる印象です。
そして、1セット20km。8セットで100mileになります。ONTAKEに匹敵するガレ濃度を提供可能なコースレイアウト、チャレンジするしかないのでは・・・?w
20180804-05 天狗岳
八ヶ岳をゆるふわハイクしてきました。
DAY.1
稲子湯→しらびそ小屋
稲子湯から入って、1時間ちょっと登ったところにあるしらびそ小屋にテントを張って1日目の行程終了(笑) ゆるい、ゆるすぎる。
テント場は結局自分達含めて3張しかなく、自由に張り放題。狙い通り静かなひと時を過ごすことができました。
ご飯はコンビニで調達。セブンプレミアムのクオリティに衝撃を受けつつ(特に"たこわさ"が美味い!!)、ビール飲んで早々にノックアウト。20時頃目が覚めて、重い腰を上げて片付けをして、またすぐ寝ました。。。
DAY.2
しらびそ小屋→黒百合ヒュッテ→天狗岳→本沢温泉→しらびそ小屋→稲子湯
下界は猛暑だったこともあり、標高2000mのしらびそ小屋はちょうど良い気温でした。夜もダウン不要で良く寝れました。
朝はハンバーグ丼。
テント泊装備は全てテン場に放置して、目的地の天狗岳を目指します。
黒百合ヒュッテに寄り道。ここは人気の山小屋なので、今度来てみたい。
稜線に出ると一気に景色が開ける。快晴。
南八ヶ岳をバックに。近いうち八ヶ岳南北縦走する機会もあるかな。。
陽射しが強いので、長居せず西天狗岳をあとにする。すれ違うハイカーに「戻ってくんの早っ」と言われました(笑)
天狗岳からは本沢温泉経由でしらびそ小屋まで戻ります。天狗岳直下はなかなか険しい…
まぁまぁ急な下りを経て、本沢温泉。ここには野天風呂がありますね。
しらびそ小屋に帰ってきました。帰りの高速道路の渋滞も気になるので、早々に撤収です。
下界は昨日に増して猛暑になっていました。暑い日は標高上げるに限りますね…
データから紐解く信越五岳100mile
昨年の信越五岳100mile(102km短縮)における完走者の通過タイムを完走タイム別にまとめてみました。
ちなみに完走率は345/455= 75.8%でした。
関門時間は以下の様に設定されています。
- アパリゾート上越妙高(第1関門/56k): 12時間
- 国立妙高青少年自然の家(第2関門/71k): 14時間30分
- 黒姫(第3関門/102k): 20時間
- 笹ヶ峰高原グリーンハウス(第4関門/113k): 22時間
- 戸隠スキー場(第5関門/143k): 28時間30分
- 飯綱高原ハイランドホール飯綱(FINISH/160k): 32時間
なお、黒姫以降は110kの部とコースおよびタイムスケジュールが同じになるので、信越五岳110kにおける"22時間ペース"が求められることになります。
こうして昨年の傾向を見てみると、黒姫(102k)通過のコアタイムが19時間台ということで、多くのランナーが関門締切時間の1時間以内に集中しました。レースが短縮されたことで全体的にペースが速かった可能性をふまえると、本当に余裕がない。。。
つまり、黒姫の関門を通過できるかどうかが完走のカギです!!・・・という結論でさっさと終わらせたいところですが、もう少し考えましょう。
実は、次の笹ヶ峰(113k)も引き続き厳しいです。ギリギリ黒姫に到着した場合、笹ヶ峰で引っかかりそうな雰囲気がプンプンします。
※笹ヶ峰の関門は以前(乙見湖だった時)より3kmほど手前になってますが、私が2015年に走った時は黒姫→乙見湖で2時間30分掛かりました。(エイドの出口にゲートがあった記憶があるので、デポでの着替えとか込みの時間ですが)
というわけで、笹ヶ峰の関門を通過する観点で逆算していきます。
- 黒姫→笹ヶ峰を少し余裕みて2時間30分掛かると見積もる
- 1.を受けて、黒姫エイドを19時間30分に出発するのをリミットとする
- 黒姫エイドではデポバッグがあるので、20分くらい滞在することを見込む
- 3.を受けて、黒姫エイドに19時間10分以内に到着する必要がある
- 4.を受けて、赤倉(89k)エイドに16時間10分以内に到着したい
- 5.を受けて、青少年自然の家(71k)エイドに12時間30分以内に到着したい
- 6.を受けて、アパリゾート(56k)エイドに9時間30分以内に到着したい
- アパリゾートまではテキトーに頑張る
- レースが無事開催されるようにお祈りをする
アパリゾートと青少年自然の家の関門時間は有るようで無いようなものです。ここらでギリギリだと挽回はかなり厳しいものと思われます。
なお、独断と偏見で設定した「黒姫到着:19時間10分以内」を昨年実績に当てはめると、通過率は255/455= 56.0%まで低下します。厳しいですね。。。
そして、笹ヶ峰以降は割と楽観視しています。笹ヶ峰以降も走れる脚が残っていれば、完走は堅いです。(脚が残るとは言ってない)
さて、どうなることやら・・・
ギアリスト / 富士登山競走
備忘録として富士登山競走の装備をまとめました。
メモしておくことで、「あれ?俺去年何持ってたっけ?」と写真から思い出す作業が省略できるので、色々と捗ります。
トピック
- タンクトップだろうが、腹巻は欠かせません。お腹の部分はタンクトップ・インナー・腹巻・ウエストベルトという鉄壁の四重化を実現。
- ウエストベルトにソフトフラスクを挟み込むことで、ペットボトルを一本追加で携行できることをレース中に閃く。結構良い具合でした。
- 今年は下山時の砂埃がエグかった。「マスクなんてダサい。ポリシーに反する」などと思わずに素直に携帯すること。
- ぶっつけ本番で投入したパワージェル(液体)はあんまり美味しくなかった…もう買わないと思う(笑)
番外編
富士登山競走では五合目に送る荷物(緑の袋)と北麓公園に送る荷物(透明の袋)があります。
今回私は北麓公園まで走るつもりだったので、五合目には荷物を預けず、財布やらペットボトルやらを緑の袋に入れた上で透明の袋に入れて北麓公園に送ったつもりでした。(*財布見えちゃうのはちょっと…と思ったので)
そして、レース終了後に北麓公園まで来て荷物を受け取ろうとすると、なんと荷物がありません。まさかのバゲージロスト!?
事務局に色々と事情を聞いてみると、どうやら透明の袋に緑の袋しか入ってなかったので、五合目に送っちゃいました、というオチ。最終的には富士吉田市役所に引き取りに行くことになりました。
レンタカーの返却時間も迫っているので、市役所前で「夏草や 兵どもが 夢の跡」などと一句読んでる余裕などありませんでしたが、無事回収できて良かった…
心残りは財布に入っていた参加賞の金券でメシを食べることが出来ないまま帰路についたことですね。みなさまお気をつけて…
20180727 富士登山競走
4:22'36
スタート0:00'27 → 富士浅間神社0:14'06 → 中ノ茶屋0:38'59 → 馬返し1:04'33 → 二合五勺(給水P)1:29'21 → 五合目(佐藤小屋)2:02'31 → 七合目(花小屋)??? → 八合目(富士山ホテル)3:46'06 → ゴール4:22'36
初完走した昨年と比較してタイムは振るわずでしたが、今年もなんとか完走出来ました。
ここ最近の異様な猛暑で、ランニングに対するモチベーションが著しく低下し、登山競走に向けた練習はほとんど実施できずでした。始動したのも6月下旬あたりから…
レース前週の試走に至っては馬返しまで走り切れず、馬返しからはのんびりハイキング、六合目でこりゃ無理だと須走口五合目へエスケープしてしまう体たらく。お前、高度順応する目的はどうしたのだと…
本番でSUB4するのが元々の目標でしたが、完走すら危ういのではないかと思わずにはいられない…だからと言って今さら足掻いたところで走力なんて上がらない…
というわけで、当日の猛暑対策を講じることで少しでも完走確度を上げるべく、レース4日前・3日前に連日仕事終わりのサウナ練を敢行。
しかし、無情にもレース当日は気温がぐっと下がり、ちょっと涼しく感じるコンディションでした(泣)
とはいえ、気候的にはランナーを応援してくれているコンディションです。なるようになります。
スタートはBブロック。スタート整列前、フライング気味に道路脇をジリジリと狭めるランナー達を尻目に、"まぁBブロックの真ん中くらいでいいか〜"とやや後方で待機していたら、プラカードが良い具合に私の近くに立ったので、結果的に5列目くらいになりました。
昨年長女が衝撃的な引退宣言をし、今年は次女が「今日のビールは美味しいよ」などと宣うエイエイオーを聴いてスタートを切る。
序盤は抜かれ基調で、中ノ茶屋過ぎてから少しずつ抜き基調に…というイメージを描いていましたが、なかなか抜き基調にはならず、馬返し通過も去年より1分遅かった。
馬返しからは走れるところは走って順位を上げ、浸透枡でランナーが詰まっていたら浸透枡の上を颯爽と駆け抜けて順位を上げていく展開。
今年は五合目関門前の渋滞緩和策として、佐藤小屋を通らず五合目コースのゴールが関門になりました。五合目通過タイムは去年より1分遅れをキープしていました。調子は悪くなさそうですが、思うようにタイムが伸びてない。やはり練度不足でしょうか。
そして、本格的に富士山と対峙するここからが厳しかった。今年の砂礫は水分を全く含んでいないサラサラ状態で、なかなか足が前に出ている感触がなく、七合目の花小屋まで果てしなく長く感じました。
そして、標高3000mを超えると頭がフラフラと。高度障害か…?一週間前のぬるい練習を悔やみつつも、とにかく這い上がるしかありません。必死に足を止めることなく歩き続けました。
なんとか八合目関門に到着したのは関門時間の14分前。一般論としては完走セーフティな通過タイムですが、正直あの時は完走出来るかめちゃくちゃ不安でした。それくらい追い詰められていたのだと思います。
登っても登っても見えてこない鳥居。ジワジワと迫るタイムリミット。雲の中に入ってしまい、冷たい風が吹き荒れる中、先があんまり見えません。焦っても仕方ないけど焦る。
懸命に這いつくばって最後の岩場を越えて、遂に鳥居が。あー間に合った!制限時間7分前のゴールでした。
今年は達成感よりも安堵の方が勝ったレースだったと思います。やっぱり初完走の時と違いますね。でも楽しめました。
ゴール後の山頂はクソ寒かったので、早々に下山。バスに乗らずに富士北麓公園まで走って戻ってみました。到着した頃には表彰式が終了していましたが…
20180714-15 中房温泉〜竜島温泉 Day.2
北アルプスハイク2日目。
Day.2 徳沢→竜島温泉
徳沢〜徳本峠〜霞沢岳〜徳本峠〜島々〜竜島温泉(せせらぎの湯) CT16:55
夜は暑苦しいくらいでしたが、朝方の寒さで目が覚めました。目が覚めたら行動開始です。
朝の蝶ヶ岳からの景色は絶景だったに違いないと思いながら梓川沿いを歩く。
徳本峠へ向かう分岐。そして、クラシックロードのスタート。
徳本峠までの道のりはとても歩きやすく、沢沿いを行くので涼しい。少しだけ渡渉ポイントがありました。
徳本峠にザックをデポし、トレラン装備で霞沢岳に寄り道します。
ジャンクションピークを越えて、一旦高度を下げていきます。あそこまで登るの・・・?
K1ピークの取り付きから急登が始まります。陽射しと相まって強烈過ぎる登り。ヒィヒィ言いながら頑張る。
K1ピークまで来たら、霞沢岳山頂まであとちょっと!
軽いノリで寄り道すると後悔するレベルですが、霞沢岳に寄り道する価値あります。
御嶽山もバッチリ見えました。
今日中に家に帰りたいので、山頂での休憩もそこそこに徳本峠へ戻ります。
K1ピークからの激下り、ジャンクションピークへの登り返し。復路は思ってたよりあっさり歩けました。
徳本峠に戻り、とりあえずコーラ・・・を頼もうとしましたが、コーラは無い。あるのは水、お茶、ビールとのことなので、迷わずビールにしました。(ビールはカロリーあるからOKルール)
休憩もそこそこに、徳本峠小屋を後にします。ここから島々まで長いですがほぼ下り。"ちから水"めちゃくちゃ冷たくて美味い!終盤はこのちから水だけで歩けました。
島々谷の沢沿いをひたすら歩きます。ひたすら。
渡渉や不安定な足場など、時折ワイルドなポイントもありましたが、とても雰囲気が良いです。人も全然いない。
足がツラくなってきたので、沢に足を突っ込んでみる。冷たすぎて10秒も浸けていられない。(アイシング失敗)
林道を抜けて、島々の集落に下りてきました。
今回のゴール地点。日焼けがピリピリしてあんまり入っていられなかった。
この後タクシーで新島々駅まで行こうとしましたが、「タクシーがないんで無理です」とタクシー会社に拒否されて、結局追加で3km歩くことに。。
家に帰れる最終の特急まで時間があったので、ソースカツ丼とラーメンを食す。
そういえばこの日は朝からカルパス2本と柿ピー1袋(とビール)しか食べてなかった。意外と歩けるもんですね。
きっと蓄えていた脂肪のおかげ。
ちなみに裏テーマは「100マイル"歩き続けられる"脚作り」でした。2日ともロングコース、そして両日とも下り区間を長く取れたので、良い刺激を入れられたかなと思います。
20180714-15 中房温泉〜竜島温泉 Day.1
この三連休はONTAKE100を走っているはずでしたが、西日本を中心とした豪雨により王滝村も被災してしまい、大会が中止に。
"ONTAKEロス"という非常事態の穴を埋めるべく、北アルプスを歩いてきました。
DAY.1 中房温泉→徳沢
中房温泉〜燕山荘〜大天荘〜常念岳〜蝶ヶ岳〜徳沢 CT 19:20
毎日あるぺん号に乗って中房温泉へ。この日は7台出ており、私は7号車のマイクロバスでした。
座席間隔狭すぎて足伸ばせない・・・当然寝ることも出来ず、ひたすら目を閉じていました。(テン泊用の枕が結構役に立ちました)
6時スタートの予定でしたが、バスが思いの外早く到着したので、5時前に中房温泉をスタート。お陰で渋滞に巻き込まれることなくサクッと燕山荘まで登れました。
特に燕岳山頂に寄り道する理由もないので、さっさと表銀座を進みます。天気は最高。陽射しはすげー強い。
ライチョウの親子がいました。ほっこり。
大天井岳の登りでハンガーノック気味。何度も座り込みながら、なんとか大天荘到着。コーラと麦茶を買ってガブ飲み。先が思いやられるな・・・
ここも大天井岳山頂には寄らず(元気なしw)、表銀座とお別れして常念岳を目指します。
再びライチョウに出会う。無邪気な雛が登山道を闊歩していました。
気持ち良い稜線歩き。
やや雲が出てきた頃に常念小屋到着。結構賑わってます。
ここから常念岳を越えていくのですが、ハンガーノック気味の身体には厳しい400mUP。。。なんとか山頂へ。
そして、常念岳から蝶槍がこの日一番厳しい区間でした。特に下りが厳しかった…浮足多く、集中切らせられない。さらに、樹林帯に入ったりして、果てしなさ半端ない。
ボロボロになりながら蝶槍到着。ここまで来れば蝶ヶ岳まであと少し。
蝶ヶ岳に向かう稜線。
当初の計画では蝶ヶ岳ヒュッテで一泊の予定でしたが、テン場激混み…
結局、徳沢に下りました。ビビィ泊。
ビール飲んで早々に目を閉じました(寝たとは言ってない)