100mile madness!!

雰囲気で山を走っています。

20180915-17 信越五岳100mile 1/2

初開催だった昨年の信越五岳100mileは102kmで終わってしまいましたが、一年越しに100mileコースが繋がりました。(なお、コースが繋がったとしても自分がゴール出来るかどうかは…)

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◾︎Start→バンフ(24k) 3:41 / 496位

昨年実績と過去の110kタイムをベースに算出した目標タイムは30時間。大まかな予想到着タイムは以下の通り設定していました。

 

  1. アパリゾート上越妙高 9時間30分(※関門12時間)
  2. 国立妙高青少年自然の家 12時間30分(※関門14時間30分)
  3. 赤倉観光リゾート 16時間10分
  4. 黒姫 19時間10分(※関門20時間)
  5. 笹ヶ峰 22時間(※関門22時間)
  6. FINISH 30時間

 

めちゃくちゃ大雑把ですが、笹ヶ峰の関門が最も厳しく、自分の走力的にも関門ギリギリラインだろうということで、そこを基準として逆引きで設定しています。裏返すと「設定タイム=デッドライン」を意味しており、全く余裕がありません。

そして、どうにかして笹ヶ峰を越えられれば完走の見通しが立つのではないかということになります。

 

そんな中、重大な懸念事項が一つ。

富士登山競走が終わってから、猛暑に気力を奪われてほとんど走れないままレースを迎えました。月間走行距離を調べてみたら、8月98.4km、9月13.6km…少なっw

唯一トレーニング感があるのが大倉U練(50km弱の林道練)ですね。100mile完走する気あるんですか?

 

さて、そういった状況をふまえて、自分はどう走るべきか?

練習量が圧倒的に足りてないので、オーバーペースは死(=DNF)に直結することを心構えとして強く意識しました。無駄に消費するだけの体力は一切無いので、とにかく自分の感覚に従ってマイペースで進むこと。

 

そんなわけで、スタートから周りを気にせず淡々と走っていたのですが、バンフに到着したのは3時間41分。早くも昨年実績から20分のビハインド…待て待て待て。

決して抑えて走っているわけではないのに、自覚できるほどにペースが上がらない。特に登りの出力の弱さが深刻。。。これアパ10時間とか絶対無理でしょ。

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◾︎バンフ→アパリゾート上越妙高(56k) 10:21 / 464位

バンフを出発してからも、相変わらずペースが上がらないまま赤池エイド(37k)へ。

とりあえずコーラを飲みたかったのですが、なんと売り切れ。終わった、もうダメだ。。。

コーラが無いことに絶望して、アシスタントにLINEを入れておきました。既に完走を諦めているようなメッセージですね。

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とはいえ、アシスタントが次のエイドで待っているので、進まなければ。ちょっと胃が気持ち悪いけど、ゆっくりならまぁ行けるか・・・?

藁にもすがる思いでボトルにお湯を400mlほど入れて貰い、そこに「しじみの味噌汁の素」をぶち込む。歩きながら飲んでいると胃が少し落ち着いてきた感覚。しじみすげー!

不思議なことにここまでの重たい脚が嘘のように袴岳をサクッと登頂。何と言うか、「練習不足の自分」から「ここまでの40kmを経て運動系の神経がようやく繋がってきた自分」と言うか、ようやく自分の頭のイメージと身体の動きがリンクしたような感覚でした。

※習慣的なトレーニングの意義ってこういう部分にもあるのかな?とか思ったりしました。ランニングの継続は力なりです!

 

アパリゾート上越妙高に到着したのは10時間21分。デッドラインを50分オーバーしていましたが、「調子が上向いてきたから行けるところまで行くよ」とアシスタントに伝えてエイドを出発しました。

 

 

◾︎アパリゾート上越妙高→国立妙高青少年自然の家(71k) 13:02 / 399位

アパから自然の家までは繋ぎのロード区間で、タイムの稼ぎどころです。つまり、この区間でどれだけペースを上げられるかがポイントになってきます。

私の場合は急傾斜でないウォーキングであれば10分/kmくらいで進み続けられる計算が立っているので、積極的に歩きを混ぜて、順位をぐんぐん上げて自然の家に到着。調子がめちゃくちゃ良い!デッドラインを20分くらい巻き取れました。

余談ですが、あなたがエイドに近付くと雨が降ってくるんだけど、とアシスタントに言われました。そんなバカな。。。

 

◾︎国立妙高青少年自然の家→赤倉観光リゾート(89k) 16:10 / 361位

昨年通った藤巻山がコース崩落で通行出来ず、坪岳経由に変更されました。

藤巻山はガツンと登ってガツンと下った印象があるのですが、坪岳はだらだらと登りが続いていく感じで歩きやすいです。

そして、ここから大きな難所、赤倉のゲレンデ登り。登っても登ってもゲレンデの登り。4回くらい登らされる。山頂は霧で見えない。頭が混乱して、昨年の記憶を「確かこれで最後の登りだった(本当はもう1回登らされる)」という記憶に置き換えようとしてくるくらい衝撃的なカベです。

何とか登り切り、登った分全て下る勢いでゲレンデを下って赤倉エイドに到着。遂にここで設定タイムに追いつきました。やれば出来るじゃん!

少し自信を持って赤倉を出発。

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◾︎赤倉観光リゾート→黒姫(102k) 19:13 / 355位

赤倉を過ぎると、スキー場を横移動する感じで細かいアップダウンを経て、関川の110kの部と合流します。

ここまでかなり苦労しましたが、ようやく黒姫までは辿り着く見通しが立ちました。しかし、問題は何時に到着できるか。。。

昨年は黒姫ゴールだったので、ゴールまでトレイルをかっ飛ばしましたが、今回はそんなこと出来ません。

結局到着したのは19時間13分。再びデッドラインを3分オーバーですが、ほぼ想定通り。

欲を言えばもう少し余裕が欲しかった、などと呑気に言っている場合ではなく、ここからが正念場です。2時間30分あれば笹ヶ峰まで行けるはず!

急いでにゅうめんを平らげ、19時間26分でエイドOUT。笹ヶ峰閉鎖まで残り2時間34分。。。

 

 

part.2に続きます