100mile madness!!

雰囲気で山を走っています。

20180915-17 信越五岳100mile 2/2

part.1 の続き。後半戦です。

 

◾︎黒姫→笹ヶ峰(113k) 21:54 / 312位

黒姫エイドを出発すると、関門時間を既に諦めている人達もいる中で、とにかく全力で林道を歩く。もがく。
そんな私を見て、「まだ行けますか?」と聞いてくるランナーもいたが、正直そんなことわかりません。でも動けるなら頑張った方がいいですよ、と伝えました。
自分の足はしっかり前に出てるし、下りは走れているので、「これ行けるんじゃね?」という気がしてきた。
しかし、順調に進んで吊り橋まであと少しというところまで下りてくると、見たくなかった光景が広がっていました。渋滞。。。

ここの吊り橋は定員"2名"のか弱い橋でして、一度に2人ずつしか渡れないことになっているのです。
110kと100Mのランナー、そして100Mのペーサーが関門時間ギリギリのコアタイムに殺到してしまったことで、完全にキャパオーバーの状態になってしまったようです。

少なくとも50人以上並んでるから、軽く見積もって渡るまで30分は掛かりそう。時計を見るとちょうど21時間を指していました。

"吊り橋渡って、残り3km?"
"発電所の激登りもある!その後も結構アップダウンなかったっけ?"
"絶対間に合わないよね!"
"救済措置ないの?(ない)"

"おつかれさまでした!"

悲観的ムードが漂う吊り橋手前の現場。
自分も例外ではなく、"良いペースで来れてたけど、この渋滞も考慮するなら、やっぱり黒姫19時間って読みは当たってたなぁ。。。"などとレースを振り返り始めてしまう始末。ちょっと想定外な出来事だったけど、これは受け入れるしかありません。

そして、ようやく橋が見えてきました。橋を渡ったランナーが全力で走っていくのが見える。。。あと、諦めているランナーもチラホラ。

自分の番が来ました。時計を見ると21時間27分が経過。残り33分・・・
一緒に渡った人は全力で走っていった。自分はというと、ある程度プッシュしつつ、先を見据えて無理はしない。それで関門に引っかかったとしても仕方ない(ここで消耗して潰れてしまっては意味がない)というスタンスでした。
今となっては中途半端だったなぁと思いますが、結果的に5分30秒前に笹ヶ峰関門通過!首の皮一枚繋がりました。


笹ヶ峰エイドは15分後に出発しないとアウトとのことで、時間を目一杯使ってカレーライス、うどんなどを補給。制限時間2分前に慌ただしく出発。

 

◾︎笹ヶ峰→大橋林道(131k) 25:40 / 307位

なんとか笹ヶ峰関門を通過することができたことで、周囲を見渡すと安堵の雰囲気が伝わってきます。完走が見えてきたんじゃないかと。

笹ヶ峰牧場から乙見湖へ下ったところで日が暮れました。2回目の夜を迎え、早速睡魔が襲ってきます。

ここは夢見平という美しいトレイルが広がっているはずですが、夜なのでよくわかりません。それどころか自分が今どの辺を歩いているのかわからず、だんだんと意識が朦朧としてきた。。。夜の夢見平は良い夢を見られそうにありません。

前後に人が居なくなり、心細い気持ちでトボトボ歩いていると、ようやく西登山道入口のエイドが見えてきました。ここから黒姫山の登りが始まります。

黒姫山は連日の雨で泥濘が酷いことになっており、特に下りが全然走れない。

ようやく大橋林道のエイドが近づいてきた時点で、既に25時間30分を過ぎている。あれ?もしかして結構時間ギリギリじゃね?

回転の遅くなっている脳をフル稼動させて、歩きながら設定タイムの逆算を始めます。

  1. フィニッシュ制限時間は32時間。
  2. 戸隠スキー場(143k)からゴールまで少なくとも3時間30分掛かるので、28時間30分にエイドを出発しないとヤバイ。
  3. 28時間で戸隠スキー場に到着したい。
  4. この大橋林道は131km地点。

というわけで12kmを1時間50分で進む必要があることがわかりました。全歩きだとちょっと間に合わない。。。

完走予定タイムの30時間どころか制限時間まで余裕が全く無い状況ということを理解。ヤバイヤバイ。

エイドで一息つきたいところだけど、一分一秒がもったいないので、スルーしました。

 

◾︎大橋林道→戸隠スキー場(143k) 28:05 / 283位

以前自分が110kに参加した時は、ロードと遊歩道を繋いで戸隠神社奥社の随神門に向かうルートだったと記憶してましたが、戸隠キャンプ場を突っ切るルートに変わったのかな?広々とした牧場を歩くのはちょっと果てしなく感じました。

遊歩道に入り、ペースを上げていきたいところですが、泥濘が酷くてなかなか走れません。

随神門を通過し、鏡池(見えない)を越えると、霧も濃くなってきて眠くなってくる。

ようやく戸隠スキー場に到着したのは28時間5分。そして、気付いてしまいました。。。

戸隠スキー場からゴールまで3時間30分では絶対辿り着けない!

最早一刻の猶予もありません。が、このエイドもスルーしてラスボスの瑪瑙山を乗り越えられるほど簡単な山ではないので、温かい戸隠そばを一杯頂いて出発しました。

ゴール制限時間まで残り3時間45分。

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◾︎戸隠スキー場→瑪瑙山 29:40 / ???位

戸隠スキー場からゴールまで3時間30分では辿り着けないと直感した理由は、戸隠スキー場に近づくにつれてだんだんとエグみを増す泥濘に足を取られ始めたからです。これ瑪瑙山どうなっちゃってんの?

悪い予想はすぐに現実のものとなりました。

今までの泥濘が可愛いレベル。時には膝まで泥濘に埋まり、所々で悲鳴が聞こえます。(もしかしたら楽しんでる人もいたかもしれませんが・・・)

足を取られて手も泥濘に突っ込んでしまったり。まるで田植えです。しかし、我々は田植えをしている場合ではないのです。※(参考)レース後のシューズ

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刻々とリミットが迫ってきますが、瑪瑙山の高さは変わらないのでとにかく登るしかありません。ここまで143km走ってきて、体力も限界に近い中での瑪瑙山の直登は本当に厳しかった。

あまりの辛さに記憶が飛びました。気が付いたら瑪瑙山山頂にいました。

寝ながら登ってたのか、何にせよラスボスを登り切りました。完走は見えたのか・・・残り2時間20分。

 

◾︎瑪瑙山→Goal(160k)

瑪瑙山からの強烈なダウンヒル。一旦下り切ったところに案内の方がいて、ここから1.2kの最後の登り、3.2k先が最終エイドとのこと。

瑪瑙山で登り終わったと思ってたのにまだ終わってなかった!

林道区間が10kmだと勘違いしていて、10kmをキロ何分で走ればいいか計算していたけど、まさかの誤算!登り切ってから最終エイドまでは、とにかく必死に駆け下ります。ホントにヤバイ!

そして飯綱山登山口エイドに到着したのが30時間53分8秒。残り7.4kmを66分52秒。

とにかく1秒でも惜しいのでエイドには寄らず駆け抜けます。

"66÷7.4"など疲労困憊の頭で暗算出来るわけもなく、そして実は7.4kmではなくもう少し距離が残ってるんじゃないかという疑心暗鬼もあり、「キロ9分はまずい。キロ8分で走り続ければ行ける!」と自分を奮い立たせて最後の林道でプッシュしました。

時計を見るとキロ7分で走れている。この調子で行きたい!すると、私が良いペースで走れているので、周りのランナーも同調してきます。

"このペースで行けば絶対間に合いますよ!" と先頭を引っ張りました。

が、皆走り出すと速いので、早々に置いていかれました(泣) まるでBBQの着火剤のような役回りですが、悲しんでる場合でも、ゴールを前にして燃え尽きている場合でもない。ただひたすら燃え続けるしかないのです。

どのくらい走ったか、時計を見ると既に160kmを超えています。あと何キロ残ってるんだろう?不安で仕方ないですが、出来ることは走り続けることしかありません。

そして、遂に残り1.1kmの案内が。制限時間まで20分ほど残ってます。間に合った〜!

周りのマイラーと健闘を讃えながら最後のゲレンデを下りました。

 

31:49'14 / 257位

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振り返ると、序盤の絶不調から始まり、吊り橋事件からの猛ダッシュ、そして田植えからのラストスパート、、、色々あり過ぎて本当に疲れました。諦めかねない場面に幾度となく遭遇し、それでも最後の最後まで諦めなかった結果、100マイラーになれました。これが100mileレースなんですね。

圧倒的に練習量が足りてない中で、この結果は奇跡です。"100mileに奇跡などない"、という指摘(悪い意味ではありません)も頂いたのですが、今回のレースでは「完走に繋がる一本の糸を"奇跡的に"最後まで手繰り寄せ切った」という表現が自分の中でしっくり来ています。

 

そして、忘れてはならないのは、最後まで完璧にサポートしてくれたアシスタントの存在ですね。

エイドでは麦茶のボトル補給、豆乳やプロテイン、うどんからゆで卵まで、食べたいもの・飲みたいものを全て用意してくれてました。これらの補給なしに完走はありえなかったと思います。本当に感謝しかありません。ありがとう!

 

翌日の閉会式にて完走バックルを石川さんから手渡しでいただきました。信越五岳、本当に素晴らしい100mileレースでした。

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20180915-17 信越五岳100mile 1/2

初開催だった昨年の信越五岳100mileは102kmで終わってしまいましたが、一年越しに100mileコースが繋がりました。(なお、コースが繋がったとしても自分がゴール出来るかどうかは…)

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◾︎Start→バンフ(24k) 3:41 / 496位

昨年実績と過去の110kタイムをベースに算出した目標タイムは30時間。大まかな予想到着タイムは以下の通り設定していました。

 

  1. アパリゾート上越妙高 9時間30分(※関門12時間)
  2. 国立妙高青少年自然の家 12時間30分(※関門14時間30分)
  3. 赤倉観光リゾート 16時間10分
  4. 黒姫 19時間10分(※関門20時間)
  5. 笹ヶ峰 22時間(※関門22時間)
  6. FINISH 30時間

 

めちゃくちゃ大雑把ですが、笹ヶ峰の関門が最も厳しく、自分の走力的にも関門ギリギリラインだろうということで、そこを基準として逆引きで設定しています。裏返すと「設定タイム=デッドライン」を意味しており、全く余裕がありません。

そして、どうにかして笹ヶ峰を越えられれば完走の見通しが立つのではないかということになります。

 

そんな中、重大な懸念事項が一つ。

富士登山競走が終わってから、猛暑に気力を奪われてほとんど走れないままレースを迎えました。月間走行距離を調べてみたら、8月98.4km、9月13.6km…少なっw

唯一トレーニング感があるのが大倉U練(50km弱の林道練)ですね。100mile完走する気あるんですか?

 

さて、そういった状況をふまえて、自分はどう走るべきか?

練習量が圧倒的に足りてないので、オーバーペースは死(=DNF)に直結することを心構えとして強く意識しました。無駄に消費するだけの体力は一切無いので、とにかく自分の感覚に従ってマイペースで進むこと。

 

そんなわけで、スタートから周りを気にせず淡々と走っていたのですが、バンフに到着したのは3時間41分。早くも昨年実績から20分のビハインド…待て待て待て。

決して抑えて走っているわけではないのに、自覚できるほどにペースが上がらない。特に登りの出力の弱さが深刻。。。これアパ10時間とか絶対無理でしょ。

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◾︎バンフ→アパリゾート上越妙高(56k) 10:21 / 464位

バンフを出発してからも、相変わらずペースが上がらないまま赤池エイド(37k)へ。

とりあえずコーラを飲みたかったのですが、なんと売り切れ。終わった、もうダメだ。。。

コーラが無いことに絶望して、アシスタントにLINEを入れておきました。既に完走を諦めているようなメッセージですね。

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とはいえ、アシスタントが次のエイドで待っているので、進まなければ。ちょっと胃が気持ち悪いけど、ゆっくりならまぁ行けるか・・・?

藁にもすがる思いでボトルにお湯を400mlほど入れて貰い、そこに「しじみの味噌汁の素」をぶち込む。歩きながら飲んでいると胃が少し落ち着いてきた感覚。しじみすげー!

不思議なことにここまでの重たい脚が嘘のように袴岳をサクッと登頂。何と言うか、「練習不足の自分」から「ここまでの40kmを経て運動系の神経がようやく繋がってきた自分」と言うか、ようやく自分の頭のイメージと身体の動きがリンクしたような感覚でした。

※習慣的なトレーニングの意義ってこういう部分にもあるのかな?とか思ったりしました。ランニングの継続は力なりです!

 

アパリゾート上越妙高に到着したのは10時間21分。デッドラインを50分オーバーしていましたが、「調子が上向いてきたから行けるところまで行くよ」とアシスタントに伝えてエイドを出発しました。

 

 

◾︎アパリゾート上越妙高→国立妙高青少年自然の家(71k) 13:02 / 399位

アパから自然の家までは繋ぎのロード区間で、タイムの稼ぎどころです。つまり、この区間でどれだけペースを上げられるかがポイントになってきます。

私の場合は急傾斜でないウォーキングであれば10分/kmくらいで進み続けられる計算が立っているので、積極的に歩きを混ぜて、順位をぐんぐん上げて自然の家に到着。調子がめちゃくちゃ良い!デッドラインを20分くらい巻き取れました。

余談ですが、あなたがエイドに近付くと雨が降ってくるんだけど、とアシスタントに言われました。そんなバカな。。。

 

◾︎国立妙高青少年自然の家→赤倉観光リゾート(89k) 16:10 / 361位

昨年通った藤巻山がコース崩落で通行出来ず、坪岳経由に変更されました。

藤巻山はガツンと登ってガツンと下った印象があるのですが、坪岳はだらだらと登りが続いていく感じで歩きやすいです。

そして、ここから大きな難所、赤倉のゲレンデ登り。登っても登ってもゲレンデの登り。4回くらい登らされる。山頂は霧で見えない。頭が混乱して、昨年の記憶を「確かこれで最後の登りだった(本当はもう1回登らされる)」という記憶に置き換えようとしてくるくらい衝撃的なカベです。

何とか登り切り、登った分全て下る勢いでゲレンデを下って赤倉エイドに到着。遂にここで設定タイムに追いつきました。やれば出来るじゃん!

少し自信を持って赤倉を出発。

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◾︎赤倉観光リゾート→黒姫(102k) 19:13 / 355位

赤倉を過ぎると、スキー場を横移動する感じで細かいアップダウンを経て、関川の110kの部と合流します。

ここまでかなり苦労しましたが、ようやく黒姫までは辿り着く見通しが立ちました。しかし、問題は何時に到着できるか。。。

昨年は黒姫ゴールだったので、ゴールまでトレイルをかっ飛ばしましたが、今回はそんなこと出来ません。

結局到着したのは19時間13分。再びデッドラインを3分オーバーですが、ほぼ想定通り。

欲を言えばもう少し余裕が欲しかった、などと呑気に言っている場合ではなく、ここからが正念場です。2時間30分あれば笹ヶ峰まで行けるはず!

急いでにゅうめんを平らげ、19時間26分でエイドOUT。笹ヶ峰閉鎖まで残り2時間34分。。。

 

 

part.2に続きます

大倉U練

これはあくまで持論なのですが、信越五岳を攻略するカギは「林道を走り切れること」なんじゃないでしょうか?

信越五岳において、コースに占める林道区間の割合は相当なものだと思います。なので、ここを最後まで走れるかどうかが完走できるか否かの分岐点になりうるということです。

 

林道区間、思い当たるだけでも・・・

  • スタートから斑尾山登山口まで
  • 袴岳を下ってから、熊坂エイド手前まで
  • 黒姫のゲレンデを登ってから、吊り橋手前まで
  • 黒姫山を登りきってから、大橋エイドまで
  • 最終エイドからゴールまで

これだけあります。あと、100mileのコースにもいくつかあった気がしますが、記憶がクリーンアップされてしまい思い出せない。。。

 

というわけで、

ガレた林道を攻略するためにはガレた林道を走り込むしかない!

やや短絡的な発想ですが、思い立ったらすぐやってみることです。早速、丹沢の玄関口である大倉に足を運びました。

鍋割山に向かう西山林道と、塔ノ岳(政次郎尾根)に向かう戸沢林道をひたすら走る試み。コースがU字なので「大倉U練」と名付けました。

 

この日は秋の気配を感じさせる清々しい快晴で、稜線に上がれば美しい富士山がバッチリ見えたことでしょう。それなのに私(と、一緒にコース選定してくれたついでに一緒に走らされる羽目になったhoshisakaiさん)は只々景観のない山の谷間のガレた林道を走り続けるのです。

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登りで追い抜いていったと思ったら、すぐ折り返して戻ってくるこいつらなんなの?忘れ物したの?とハイカーに不審がられた可能性は否定できませんが、私は一切の無駄を排除して林道を走り続けたいので仕方ありません。

 

スタート/ゴール地点となる大倉には自動販売機があり、西山林道と戸沢林道を登りつめた終点には沢があるので、水には困りません。暑ければドボンもできます。

この日は秋の気配を感じさせる清々しい快晴で(2回目)、別にドボンする必要性は感じられなかったのですが、そこは雰囲気でドボンするしかありません。

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このコースの良いところは登りと下りがはっきりしていることです。どちらの林道も片道5kmちょっと、折り返しはほぼ下りなので、折り返す時はとても気楽ですし、結構簡単に距離を稼げる印象です。

そして、1セット20km。8セットで100mileになります。ONTAKEに匹敵するガレ濃度を提供可能なコースレイアウト、チャレンジするしかないのでは・・・?w

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20180804-05 天狗岳

八ヶ岳をゆるふわハイクしてきました。

 

DAY.1

稲子湯→しらびそ小屋

 

稲子湯から入って、1時間ちょっと登ったところにあるしらびそ小屋にテントを張って1日目の行程終了(笑) ゆるい、ゆるすぎる。

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テント場は結局自分達含めて3張しかなく、自由に張り放題。狙い通り静かなひと時を過ごすことができました。

ご飯はコンビニで調達。セブンプレミアムのクオリティに衝撃を受けつつ(特に"たこわさ"が美味い!!)、ビール飲んで早々にノックアウト。20時頃目が覚めて、重い腰を上げて片付けをして、またすぐ寝ました。。。

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DAY.2

しらびそ小屋→黒百合ヒュッテ→天狗岳→本沢温泉→しらびそ小屋→稲子湯

 

下界は猛暑だったこともあり、標高2000mのしらびそ小屋はちょうど良い気温でした。夜もダウン不要で良く寝れました。

朝はハンバーグ丼。

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テント泊装備は全てテン場に放置して、目的地の天狗岳を目指します。f:id:nemotrek:20180810203308j:image

黒百合ヒュッテに寄り道。ここは人気の山小屋なので、今度来てみたい。

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稜線に出ると一気に景色が開ける。快晴。

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あっという間に天狗岳着。西天狗岳にも登ってみます。

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南八ヶ岳をバックに。近いうち八ヶ岳南北縦走する機会もあるかな。。

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陽射しが強いので、長居せず西天狗岳をあとにする。すれ違うハイカーに「戻ってくんの早っ」と言われました(笑)

 

天狗岳からは本沢温泉経由でしらびそ小屋まで戻ります。天狗岳直下はなかなか険しい…

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まぁまぁ急な下りを経て、本沢温泉。ここには野天風呂がありますね。

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しらびそ小屋に帰ってきました。帰りの高速道路の渋滞も気になるので、早々に撤収です。

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下界は昨日に増して猛暑になっていました。暑い日は標高上げるに限りますね…

データから紐解く信越五岳100mile

昨年の信越五岳100mile(102km短縮)における完走者の通過タイムを完走タイム別にまとめてみました。

ちなみに完走率は345/455= 75.8%でした。

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関門時間は以下の様に設定されています。

  • アパリゾート上越妙高(第1関門/56k): 12時間
  • 国立妙高青少年自然の家(第2関門/71k): 14時間30分
  • 黒姫(第3関門/102k): 20時間
  • 笹ヶ峰高原グリーンハウス(第4関門/113k): 22時間
  • 戸隠スキー場(第5関門/143k): 28時間30分
  • 飯綱高原ハイランドホール飯綱(FINISH/160k): 32時間

なお、黒姫以降は110kの部とコースおよびタイムスケジュールが同じになるので、信越五岳110kにおける"22時間ペース"が求められることになります。

 

こうして昨年の傾向を見てみると、黒姫(102k)通過のコアタイムが19時間台ということで、多くのランナーが関門締切時間の1時間以内に集中しました。レースが短縮されたことで全体的にペースが速かった可能性をふまえると、本当に余裕がない。。。

つまり、黒姫の関門を通過できるかどうかが完走のカギです!!・・・という結論でさっさと終わらせたいところですが、もう少し考えましょう。

実は、次の笹ヶ峰(113k)も引き続き厳しいです。ギリギリ黒姫に到着した場合、笹ヶ峰で引っかかりそうな雰囲気がプンプンします。

笹ヶ峰の関門は以前(乙見湖だった時)より3kmほど手前になってますが、私が2015年に走った時は黒姫→乙見湖で2時間30分掛かりました。(エイドの出口にゲートがあった記憶があるので、デポでの着替えとか込みの時間ですが)

 

というわけで、笹ヶ峰の関門を通過する観点で逆算していきます。

  1. 黒姫→笹ヶ峰を少し余裕みて2時間30分掛かると見積もる
  2. 1.を受けて、黒姫エイドを19時間30分に出発するのをリミットとする
  3. 黒姫エイドではデポバッグがあるので、20分くらい滞在することを見込む
  4. 3.を受けて、黒姫エイドに19時間10分以内に到着する必要がある
  5. 4.を受けて、赤倉(89k)エイドに16時間10分以内に到着したい
  6. 5.を受けて、青少年自然の家(71k)エイドに12時間30分以内に到着したい
  7. 6.を受けて、アパリゾート(56k)エイドに9時間30分以内に到着したい
  8. アパリゾートまではテキトーに頑張る
  9. レースが無事開催されるようにお祈りをする

アパリゾートと青少年自然の家の関門時間は有るようで無いようなものです。ここらでギリギリだと挽回はかなり厳しいものと思われます。

なお、独断と偏見で設定した「黒姫到着:19時間10分以内」を昨年実績に当てはめると、通過率は255/455= 56.0%まで低下します。厳しいですね。。。

そして、笹ヶ峰以降は割と楽観視しています。笹ヶ峰以降も走れる脚が残っていれば、完走は堅いです。(脚が残るとは言ってない)

さて、どうなることやら・・・

ギアリスト / 富士登山競走

備忘録として富士登山競走の装備をまとめました。

メモしておくことで、「あれ?俺去年何持ってたっけ?」と写真から思い出す作業が省略できるので、色々と捗ります。

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トピック

  • タンクトップだろうが、腹巻は欠かせません。お腹の部分はタンクトップ・インナー・腹巻・ウエストベルトという鉄壁の四重化を実現。
  • エストベルトにソフトフラスクを挟み込むことで、ペットボトルを一本追加で携行できることをレース中に閃く。結構良い具合でした。

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  • 今年は下山時の砂埃がエグかった。「マスクなんてダサい。ポリシーに反する」などと思わずに素直に携帯すること。
  • ぶっつけ本番で投入したパワージェル(液体)はあんまり美味しくなかった…もう買わないと思う(笑)

 

番外編

富士登山競走では五合目に送る荷物(緑の袋)と北麓公園に送る荷物(透明の袋)があります。

今回私は北麓公園まで走るつもりだったので、五合目には荷物を預けず、財布やらペットボトルやらを緑の袋に入れた上で透明の袋に入れて北麓公園に送ったつもりでした。(*財布見えちゃうのはちょっと…と思ったので)

そして、レース終了後に北麓公園まで来て荷物を受け取ろうとすると、なんと荷物がありません。まさかのバゲージロスト!?

事務局に色々と事情を聞いてみると、どうやら透明の袋に緑の袋しか入ってなかったので、五合目に送っちゃいました、というオチ。最終的には富士吉田市役所に引き取りに行くことになりました。

レンタカーの返却時間も迫っているので、市役所前で「夏草や 兵どもが 夢の跡」などと一句読んでる余裕などありませんでしたが、無事回収できて良かった…

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心残りは財布に入っていた参加賞の金券でメシを食べることが出来ないまま帰路についたことですね。みなさまお気をつけて…

20180727 富士登山競走

4:22'36

スタート0:00'27 → 富士浅間神社0:14'06 → 中ノ茶屋0:38'59 → 馬返し1:04'33 → 二合五勺(給水P)1:29'21 → 五合目(佐藤小屋)2:02'31 → 七合目(花小屋)??? → 八合目(富士山ホテル)3:46'06 → ゴール4:22'36

 

初完走した昨年と比較してタイムは振るわずでしたが、今年もなんとか完走出来ました。

ここ最近の異様な猛暑で、ランニングに対するモチベーションが著しく低下し、登山競走に向けた練習はほとんど実施できずでした。始動したのも6月下旬あたりから…

レース前週の試走に至っては馬返しまで走り切れず、馬返しからはのんびりハイキング、六合目でこりゃ無理だと須走口五合目へエスケープしてしまう体たらく。お前、高度順応する目的はどうしたのだと…

本番でSUB4するのが元々の目標でしたが、完走すら危ういのではないかと思わずにはいられない…だからと言って今さら足掻いたところで走力なんて上がらない…

というわけで、当日の猛暑対策を講じることで少しでも完走確度を上げるべく、レース4日前・3日前に連日仕事終わりのサウナ練を敢行。

しかし、無情にもレース当日は気温がぐっと下がり、ちょっと涼しく感じるコンディションでした(泣)

とはいえ、気候的にはランナーを応援してくれているコンディションです。なるようになります。

 

スタートはBブロック。スタート整列前、フライング気味に道路脇をジリジリと狭めるランナー達を尻目に、"まぁBブロックの真ん中くらいでいいか〜"とやや後方で待機していたら、プラカードが良い具合に私の近くに立ったので、結果的に5列目くらいになりました。

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昨年長女が衝撃的な引退宣言をし、今年は次女が「今日のビールは美味しいよ」などと宣うエイエイオーを聴いてスタートを切る。

序盤は抜かれ基調で、中ノ茶屋過ぎてから少しずつ抜き基調に…というイメージを描いていましたが、なかなか抜き基調にはならず、馬返し通過も去年より1分遅かった。

馬返しからは走れるところは走って順位を上げ、浸透枡でランナーが詰まっていたら浸透枡の上を颯爽と駆け抜けて順位を上げていく展開。

今年は五合目関門前の渋滞緩和策として、佐藤小屋を通らず五合目コースのゴールが関門になりました。五合目通過タイムは去年より1分遅れをキープしていました。調子は悪くなさそうですが、思うようにタイムが伸びてない。やはり練度不足でしょうか。

そして、本格的に富士山と対峙するここからが厳しかった。今年の砂礫は水分を全く含んでいないサラサラ状態で、なかなか足が前に出ている感触がなく、七合目の花小屋まで果てしなく長く感じました。

そして、標高3000mを超えると頭がフラフラと。高度障害か…?一週間前のぬるい練習を悔やみつつも、とにかく這い上がるしかありません。必死に足を止めることなく歩き続けました。

なんとか八合目関門に到着したのは関門時間の14分前。一般論としては完走セーフティな通過タイムですが、正直あの時は完走出来るかめちゃくちゃ不安でした。それくらい追い詰められていたのだと思います。

登っても登っても見えてこない鳥居。ジワジワと迫るタイムリミット。雲の中に入ってしまい、冷たい風が吹き荒れる中、先があんまり見えません。焦っても仕方ないけど焦る。

懸命に這いつくばって最後の岩場を越えて、遂に鳥居が。あー間に合った!制限時間7分前のゴールでした。

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今年は達成感よりも安堵の方が勝ったレースだったと思います。やっぱり初完走の時と違いますね。でも楽しめました。

 

ゴール後の山頂はクソ寒かったので、早々に下山。バスに乗らずに富士北麓公園まで走って戻ってみました。到着した頃には表彰式が終了していましたが…

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